Youtubeの広告ブロック対策がスマートフォンにも拡大。一部アプリを経由しての視聴が不可能になる可能性
Youtubeの広告を巡っては、正規の方法で広告を飛ばしたい場合はYoutube Premiumに加入することで広告を一切見ることなくYoutubeを視聴できます。一方で、月に1000円も払いたくないユーザーの多くはブラウザーに広告ブロッカーなどを入れたり、広告ブロックを搭載したアプリで経由することで無料で広告を見ることなくコンテンツを楽しむことができます。
しかし、YoutubeおよびYoutubeのコンテンツクリエイターは広告収入を基に利益を上げている側面もあるため、Youtube側は2023年頃からブラウザーで広告ブロッカーなどを入れてYoutubeを視聴するユーザーに対して、動画再生ができないように注意を表示するなど広告ブロッカーに対する規制を強化しています。
ただ、この対策は主にChromeやSafariなどに広告ブロッカーを入れている場合で、広告ブロック機能が組み込まれているスマートフォンアプリなどに対してはあまり効果が発揮できていませんでしたが、Youtubeでは新たに公開したポリシーにて、広告ブロッカーを標準搭載したスマートフォン向けアプリなども規制の対象に加えることを明らかにしました。
広告ブロッカーを備えたサードパーティー製アプリを利用している場合、バッファリングの不具合や『このコンテンツはこのアプリ上では再生できません』と言う警告が表示される場合があります。
Youtube Help (日本語訳)
Youtube側は今回の措置について、広告がコンテンツクリエイターが対価を受け取るために必要と説明しており、今後もYoutubeの利用規約に違反する広告ブロッカーの使用に関して厳しく対応する事を明確にしています。
なお、4/16時点ではBraveなどYoutubeを広告なしで見れると謳っているアプリでYoutubeの視聴はできていますが、このポリシー適用に伴いこのようなアプリに対しても近々対策が行われる可能性が高そうです。
Youtubeの広告については昔はスキップ可能な広告が多く5秒程度待てばよかったのですが、最近は丸々15秒見せられたりとかなりイラつかせる仕様になりつつあります。また、Youtube Premiumも正規の料金は月1280円とかなり高価であるため、広告ブロッカーの需要はかなり高いのでしょう。
また、Youtube側も2023年頃から対策に乗り出したのを見ると、世界的にインフレが進み支出を絞るためYoutube Premiumには入らず、広告ブロッカーを利用するというユーザーが急増したとも考えられます。そしてこのようなユーザー向けに対策を進めた結果、今度はアプリに流れたため、アプリを締め出すという形で今回のポリシー変更に至ったものと言えそうです。
ちなみに、Youtube Premiumは『正規の料金は月1280円』と書いていますがVPNを使い外国で契約すると400円ぐらいで利用できるケースがあるので気になる方は調べてみてください。
Enforcement on Third Party Apps | YouTube Help
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