合計368TBのNVMe SSDを搭載するブリーフケースが登場。大容量データのオフライン移行に最適
Western Digitalではコンシューマー向けからエンタープライズ向けにHDDやSSDなどを製造していますが、今回サーバー・データセンター向けストレージデバイスとして『Ultrastar Transporter』と呼ばれる新製品を発表しました。
この製品はブリーフケース型のになっており、中には12コアのIce Lake世代Xeon 4310と合計368TBで構成されたNVMe SSDが搭載され、中に入っているデータを200Gbのイーサネットポートを通じて転送できます。
このブリーフケース型ストレージはサーバーやエッジ間のデータ転送を目的とした製品で、特に数百TBにも及ぶ大容量データの場合、インターネット経由での転送は数日間から数週間かかる場合があります。そのため、時間とコストを抑えるためデータを持ち運ぶという古典的手法に最適化した製品になっています。
この様な製品が存在するという事は需要もあるという意味にはなるのですが、大量のデータを移行する際にはデータを持っていくというのが最も確実で、素早いのでしょう。特にセキュリティーが厳格なオフライン環境で運用されているサーバーなどでは最適かもしれません。ただ、この『Ultrastar Transporter』は重量が14kgほどありますので航空機での移動時は機内持ち込みは制限されています。そのため、貨物室へ預ける必要があるなどオフラインでセキュリティー面が優れると言える一方で、移動時のセキュリティーまで考えないと完璧とは言えなさそうです。
Ultrastar Transporter エッジストレージ | Western Digital
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