Google Pixel 9はモデムが新世代化へ。慢性的な不具合解消と衛星経由の緊急通報に対応

Google Pixel 9はモデムが新世代化へ。慢性的な不具合解消と衛星経由の緊急通報に対応へ

Appleではスマートフォンとして初めて衛星経由の緊急通報に2022年発売のiPhone 14から対応し、既に遭難救助で活躍したという報告も出ていますが、Googleでは2024年に発売予定のPixel 9および次世代Pixel Foldなどのデバイスにて内蔵モデムの世代が新世代化されるとともに衛星経由の緊急通報に対応する事が明らかになりました。

Googleの内部関係者からPixel 9に搭載されるモデムの情報がリークされ、モデムが新世代化されると共に、衛星経由の緊急通報に対応すること明らかになりました。

GoogleのPixel 7以降、モデムにExynos Modem 5300と呼ばれるものを採用し、初代Tensor搭載のExynos Modem 5123ほど通信関連の不具合は発生しなくなっては来ていますが、2024年3月のアップデート以降に着信が出来なくなるなど安定性に問題があります。しかし、Pixel 9についてはモデムがExynos Modem 5400と呼ばれる新世代モデムが搭載される方向で、Pixel 7/8などに搭載されていたExynos Modem 5300より信頼性などが向上すると予測されています。

また、このモデムの新世代化に伴い5Gの規格である3GPP Release 17に対応し、非地上5Gネットワーク（NTN）への対応、つまり衛星ベースの通信にも対応する事が出来ます。

この衛星ベースの通信についてはiPhoneなどで対応している衛星経由の緊急通報サービスとしてのみ対応予定で、対応地域は北米のみになると見られています。この衛星経由の緊急通報サービスでは送信できるデータ量に限りがあるため、起動すると以下の質問内容に回答し、最終的にここで回答した内容が通報され、必要に応じて当局に連絡される機能になっています。

なお、この衛星経由の緊急通報を利用する際の説明として『衛星へ接続するためには、端末を開き、〇〇°反時計回りに回してください』と言う様にPixel Foldの次世代モデルも考慮した内容になっているため、次世代Pixel Foldの開発が進行中で衛星経由の緊急通報サービスにも対応する事が併せて明らかにされています。