Ryzen 5000Gシリーズが正式発表。リテール版はQ3 2021から登場へ

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去年からリーク情報が絶えなかったAMDはデスクトップ向けCezanneであるRyzen 5000G APUを正式発表しました。4コア、6コア、8コアからの3モデルが登場するとの事です。ただし、OEM向けが先行で発売され、リテール版は2021年Q3、夏以降に発売される予定になっています。

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Zen 3+Vegaを採用したデスクトップ向けAPU

AMD Ryzen 5000GはZen 3アーキテクチャーのCPUとVegaアーキテクチャーのGPUを搭載したデスクトップ向けのAPUとなっています。デスクトップ向けのRyzen 5000シリーズが発売された去年11月頃からリーク情報は出ていましたが、遂に正式にローンチとなりましたが・・・OEM向けから先行発売され、リテール版は夏以降の登場になるようです。

AMD Ryzen 7 5700G/GE 8コア16スレッド APU

AMD Ryzen 7 5700Gではデスクトップ向けAPUの最上位モデルとなります。CPU側は8コア16スレッドでベースクロックは3.8GHz、ブーストは4.6GHzに達します。キャッシュ面では16MBのL3、4MBのL2を備え、TDPは65Wとなります。GPU側はVegaアーキテクチャーを採用し、CUを8基(512基のStrem Processors)搭載し、2.0GHzで動作します。また、Ryzen 7 5700GEと言うモデルも登場し、こちらはTDPが35Wに抑えられたモデルとなっておりベースクロックは3.2GHzに引き下げられる一方で、ブーストは4.6GHz据え置きとなるモデルも登場します。リテール版の販売価格は$350-$400、日本では約4万円~5万円で登場すると見られています。

AMD Ryzen 5 5600G/GE 6コア12スレッド APU

AMD Ryzen 7 5700GではCPU側は8コア16スレッドでベースクロックは3.9GHz、ブーストは4.4GHzで動作します。キャッシュ面では16MBのL3、3MBのL2を備え、TDPは65Wとなります。GPU側はVegaアーキテクチャーのCUを7基(448基のStrem Processors)搭載し、1.9GHzで動作します。なお、Ryzen 5 5600GEではTDPが35Wとなり、ベースクロックは3.4GHzに引き下げられますが、ブーストは4.4GHz据え置きとなります。リテール版の販売価格は$250、日本では約3万円台で登場すると見られています。

AMD Ryzen 3 5400G/GE 4コア8スレッド APU

AMD Ryzen 3 5400GはZen 3アーキテクチャーを採用するモデルとしては初めてのRyzen 3モデルとなります。
CPU側は4コア8スレッドでベースクロックは4.0GHz、ブーストは4.2GHzで動作します。キャッシュ面では8MBのL3、2MBのL2を備え、TDPは65Wとなります。GPU側のCUは6基(384基のStrem Processors)搭載し、1.7GHzで動作します。なお、Ryzen 3 5400GEではTDPが35W、ベースクロックは3.6GHzに引き下げられますが、ブーストは他モデルと同じく据え置きの4.2GHzとなります。リテール版の販売価格は$150、日本では約2万円台で登場すると見られています。

CPUパフォーマンスは大きく向上

パフォーマンス面ではCPUがZen 3アーキテクチャーにアップグレードされた事から大きく性能向上がされています。Intel製CPUとの比較ではCore i5-10600 vs Ryzen 5 5600GやCore i3-10300 vs Ryzen 3 5300GではRyzenが約30%~40%の差をつけた値を出しています。また、Core i7-10700 vs Ryzen 7 5700GではRyzenの方が3Dレンダリングなどコンテンツ製作では38%、Zip圧縮などの作業性能は35%、Cinebenchなどの計算能力では80%そして、内蔵グラフィックスのパフォーマンスは2.17倍と非常に高いパフォーマンスを発揮するCPUに仕上がっているようです。

 

Ryzen 5000Gシリーズですが、Ryzen 5 5600Gに関してはもし3万円台で登場すればコストパフォーマンスが良さそうな製品となりそうです。また、低コストなRyzen 3 5400Gもホームシアターやサブ機などには丁度良い価格帯で登場しそうで期待が持てる製品と個人的には思います。一方でRyzen 7 5700Gは少々高いですがベンチマークなどがどの程度なのか気になる所です。

ただ、残念なのはOEM向けが先に登場し、リテール版は夏以降の登場と言う点です。
Ryzen 5000Gでは性能がデスクトップ向けRyzen 5000に近いため、GPUが買えるまでの繋ぎとして買っても後悔が残る事は少なそうです。そのため需要はありそうですが、生産規模には限りためOEMが優先になってしまうのでしょう。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (4件)

  • リテール版なんて出るのでしょうか?
    Q2で夏以降って?
    Q1=1,2,3月
    Q2=4,5,6月
    Q3=7,8,9月
    Q4=10,11,12月
    QってのはQUARTER、つまり1/4って意味ですよ。

    • 冒頭のほうだけ年度基準で記載してしまいました・・・
      ご指摘ありがとうございます。

  • リテール版が発表されましたがそちらは記事にされないのでしょうか

    • 記事にしようとしましたが、OEM版の正式発表時からあまり新しい情報が無いので、何か無いか探しています。

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