NVIDIAがHDR非対応モニターも疑似的にHDRにする『RTX Dynamic Vibrance』を公開
NVIDIAではGeForce Experienceに旧Control Panelの機能を統合した新アプリを発表しましたが、このタイミングと同時にNVIDIAのAIを駆使した新機能が新たに公開されました。
この中で注目なのがNVIDIA RTX HDRとRTX Dynamic Vibranceと呼ばれる機能です。前者はAIを用いたフィルター機能でHDRに対応していないゲームに対して、HDRを効かせた様なフィルターをかけることでHDRを再現するものになっています。この機能によりHDRに対応しない古めのゲームでも画質の向上が図れます。
また、多くのユーザーに恩恵があるのがRTX Dynamic Vibranceと呼ばれる機能で、こちらは名前の通り画像の彩度を上げる機能なのですが、単純に彩度を上げるだけでは画像が劣化し、安っぽい絵になります。そのため、RTX Dynamic VibranceではAIを用いて画質劣化が少なく、自然な状態で彩度を上げることでHDRに対応していないモニターでも、疑似的にHDRを体感できるという機能になっています。
これら2つの機能は新しくなったGeForce Experence内蔵のオーバーレイ機能で設定の変更が可能になっていて、新たに登場したGeForce Game Ready Driver バージョン551.61で対応が行われます。
必要なシステム要件としてはAIを用いるため、Tensorコアが必要で、GeForce RTX 2000シリーズ以降のグラフィックカードとWindows 11が必要になります。
コメント