2024年第1四半期はNVIDIAのゲーミング向けGPUが不足する可能性。AI向けGPUを優先的に生産するため
NVIDIAのゲーミング向けグラフィックスカードについては2021年頃のマイニングブームなどで慢性的な品薄が発生し、入手が困難な状態が続いていましたが、2024年の第1四半期にかけてAI向けGPUの生産を優先するためにゲーミング向けグラフィックスカードの供給量が大幅に減る可能性が出ているようです。
MyDriversが台湾の業界筋からの入手した情報によると、NVIDIAは2023年第4四半期に入ってからゲーミング向けグラフィックスカードの供給を減らし始めているとのことです。具体的にどのモデルが減っているのかなど詳細は明らかにされていませんが、最上位モデルのGeForce RTX 4090については急激に値段を上げている他、北米や欧州においてはこれらのモデルが大手量販店であるBestBuyやMicrocenter、Amazonなどでの入手が困難で、eBayでは品薄に乗じて定価の$1599を大幅に上回る価格で取引が行われているとのことです。
NVIDIAについてはつい最近、TSMCに対して北米での中国輸出規制に対応したAI向けグラフィックスカードを優先的に生産するように注文をしたと言われている他、直近の決算でもサーバー・データセンター向けグラフィックスカードの売上と利益が過去最高を記録しています。一方で、このAI向けグラフィックスカードについては需要に対して供給が追いついていないため、NVIDIAとしてはゲーミング向けグラフィックスカードより圧倒的に収益性が高いAI向けグラフィックスカードの生産を優先しているものと見られています。
NVIDIAのここ最近の姿勢はゲーミング向けグラフィックスカードよりAI向けグラフィックスカードなどエンタープライズ向けを優先する姿勢を見せているため、一般消費者にとっては今後グラフィックスカードの品薄や値上がりなどが予想されると言えます。ですので、もし直近でグラフィックスカードの買い替えることを検討している場合はGeForce RTX 4000 Superシリーズなどを検討してみるといいかもしれません。
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