Appleの最新鋭SoC、M3の性能が判明。TSMC 4nm採用のSnapdragon X Eliteに対して大きくリードできず
Appleは2023年10月31日に開催されたイベントで、TSMCの3nmプロセスを採用したApple M3 SoCシリーズを発表しました。また、このSoCを搭載するMacBook ProとiMacも同時に公開されました。
このM3シリーズには、ベースグレードのM3、ハイエンドモデルのM3 Pro、エンタープライズ向けのM3 Maxの3種類が存在します。その中で今回一般消費者向けSoCとなるM3の性能がGeekbench 6のベンチマーク結果を通じて公開されました。
Apple M3では、P-CoreとE-Coreがそれぞれ4コアずつ、合計8コアで構成されており、加えて10コアのGPUが内蔵されています。
Geekbench 6の結果では、シングルコアで3076ポイント、マルチコアで11863ポイントを記録しました。
シングルコアスコアは3000ポイントを超え、先代のM2 Proを16%上回る性能を発揮しています。この高いスコアは、アーキテクチャの改良と最大4.05 GHzで動作する高クロックによるものと考えられます。
マルチコアスコアに関しては、M2を21%上回る一方で、M2 Proとは似たり寄ったりの性能となっています。
Snapdragon X Eliteの性能が判明。Apple M2 Maxを超える性能を発揮 (gazlog.com)
最近公開されたTSMCの4nmプロセスを使用したQualcommのArm SoC、Snapdragon X Eliteと比較すると、Apple M3と大きな差はありません。Snapdragon X EliteはTDP 28Wで、シングルコア2780ポイント、マルチコア14029ポイントを記録しています。シングルコアではApple M3に及ばないものの、マルチコアではM3を18%上回っています。より先進的で高コストなTSMCの3nmプロセスを活用しているにもかかわらず、Snapdragon X Eliteと大きな差が出ていないことは注目に値します。
今後はM3 ProやM3 Maxのベンチマーク結果も登場すると予想されるため、Snapdragon X Eliteとの性能差を比較するのが興味深いポイントとなりそうです。
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