Intelの2026年頃までに発売するCPU情報が登場。2025年後半にArrow Lake Refreshが登場予定、斜め上な多コア化に。

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IntelのArrow Lake RefreshやNova Lakeなど2025年から2026年登場予定のCPU情報が登場。Arrow Lake Refreshで8P+32Eなど斜め上な多コア化に。

IntelではIntel 7プロセスでしばらく足踏みしていましたが、2023年にIntel 4プロセスを採用した上でタイルアーキテクチャーやVPU、SoCコアなど多数の新技術を取り入れたMeteor Lakeを投入し、AMDにノートPCやデスクトップ向けで対抗する事を目論んでいます。

ただ、Intelでは相変わらず当初計画に対して遅延や計画変更などが行われており、Meteor Lakeの登場時期自体も本来であれば2023年Q3頃を予定していましたが、蓋をあけて見るとQ4にずれ込んだうえに、デスクトップ版は登場せず、Raptor Lake Refreshで2024年12月登場予定のArrow Lakeまで繋いでいく計画になっています。

今回、そんなIntelについて2024年に登場するArrow Lakeの先のモデルであるArrow Lake RefreshやPanther Lake、Nova Lakeなど2025年から2026年にかけて登場するCPUの情報がMoore’s Law is Deadより登場しました。

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Lunar Lake (超省電力デバイス向けCPU)

Intelでは2024年に発売するArrow Lake以降はノートPC向けに供給されるUシリーズなど超低消費電力デバイス向けCPUは別のラインアップとしてリリースされる予定になっています。その第一段目がLunar Lakeとなっています。

このLunar Lakeは過去に投入されていたLakefieldやTiger Lake-Uと似た位置づけで7W~15WのTDPに設定される予定です。具体的なコア構成としては、4P+4E+2LPの合計10コア構成とされており、P-CoreについてはLion Cove、E-CoreとLP E-CoreはSkymontで構成されています。過去に最大20コアになると言う話がSiSoftwareの読み値で出ていましたが、これはソフトウェア側のミスで、コア数はLP E-Coreを合わせても最大10コアとのことです。

製造はArrow Lakeと同じくTSMC N3Bで製造が行われる予定で、Intel 20Aプロセスは利用されない方向で開発は進められており、2024年末から2025年上半期までに投入が行われる予定です。

Arrow Lake Refresh (デスクトップ向け、ノートPC向け)

Arrow Lakeについては2024年末にデスクトップ向けが登場し、2025年はじめにノートPC向けが投入されますが、Intelでは大型アップデートが2025年年内には間に合わない事からRefreshモデルの投入を検討しているようです。

それが、Arrow Lake Refreshで、先代のArrow Lakeと同じくTSMC N3BまたはIntel 20Aで製造が行われます。

ただ、コア数が8P+32E+2LPと言うE-Coreを2倍に増やし、合計42コアと言う超多コアCPUが投入される予定になっています。この多コア化により、マルチコア性能は先代のArrow Lakeに対して30~50%程度向上する事が予測されているようです。一方で、シングルコア性能についてはアーキテクチャーに変更が加えられていない事から動作クロック向上に伴い、数%の向上に留まる見通しになっています。

このArrow Lake RefreshについてはZen 5を搭載する最上位CPUを超える性能を発揮する事は確実なのですが、発売時期的にはZen 6の直前になる事が予測されているようです。

Panther Lake (超省電力デバイス向けCPU)

超低消費電力デバイス向けCPUとしてLunar Lakeの後継モデルにはPanther Lakeが2025年末から2026年はじめに投入されます。このPanther LakeはIntel 18Aで製造が行われる予定で、コア構成は4P+8E+4LPとなるなどコア数が増える見通しです。

アーキテクチャーはP-CoreにはLion Coveの改良版にあたるCougar Cove、E-CoreとLP E-CoreにはDarkmontと呼ばれる新しいアーキテクチャーが採用される他、タイルアーキテクチャーのレイアウト刷新が行われる見通しになっています。

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ちなみに、このPanther Lakeで採用されるCougar CoveなどはIntelがサーバー・データセンター向け製品でAMDを超える製品を目標に開発しているDiamond Rapidsにも採用される予定になっています。

Nova Lake (デスクトップ向け、ノートPC向け)

2026年下半期以降にはIntelはNova Lakeと呼ばれるArrow Lake Refreshの後継モデルの投入を予定しています。このNova Lakeにおいては16P+32E+4LPとAlder Lakeで初めて投入されたハイブリッドアーキテクチャー設定以来、初めてP-Coreのコア数が増えます。

アーキテクチャーはRentable Unitを採用したP-CoreとE-CoreにはArctic Wolfと呼ばれる新しいアーキテクチャーが採用される見通しになっています。ただ、各コアのコードネームは現時点では先過ぎてほぼ決まっていないと見られています。

性能面ではシングルコア性能はArrow Lakeに対して20~40%向上させることが目標とされており、Core Ultra 9やUltra 7などハイエンドモデルでは最終レベルキャッシュが144または180MB搭載されるとのことです。これはAdamantineとは異なるものであると見られています。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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