Intelの新CPUとして名称が登場した『Twin Lake』はAlder Lake-Nのリフレッシュモデル。動作クロック向上や消費電力低減など変更点は限定的
IntelではAlder Lakeに内蔵されているP-CoreとE-Coreの内、E-Coreのみで構成したAlder Lake-Nを低価格なChromebookやWindows PC向けに発売していますが、この後継モデルとしてTwin Lakeと呼ばれる新しいCPUをラインアップしている事が明らかになっていますが、その詳細についてMoore’s Law is Deadから明らかになりました。
IntelのTwin LakeについてはAlder Lake-Nの後継モデルではあるもののその中身は単なるリフレッシュモデルであるとの事です。
そのため、E-Coreは引き続き8コアのGracemontコアを内蔵する一方で、リフレッシュモデルとしてRaptor Lake Refreshなどが製造されている改良されたIntel 7プロセスに変更され、動作クロックが若干向上し、動作電圧が下がるなど省電力性が向上するようです。ただ、それ以外の変更は無く、Intel 7を有効活用するために2024年下半期を目途にChromebookや廉価なノートPCなどをターゲットに投入される予定とのことです。
恐らく2024年下半期と言うとデスクトップ向けのRaptor Lake Refreshの後継モデルであるArrow Lakeの登場が迫っている時期でRaptor Lake Refreshなどを作る改良型Intel 7プロセスのキャパシティーもかなりスカスカになると考えられるためその穴を埋めるためにTwin Lakeが投入されるようです。
IntelではGracemontの後継としてMeteor Lakeに搭載するCrestmontを近々投入しますが、このCrestmontはIntel 4プロセスで製造されるため、恐らくコスト的にまだまだIntel 7プロセスで作られるAlder Lake-NやTwin Lakeには敵わないため、低価格用CPUについてはIntel 7プロセスでしばらくの間は続けていくものと考えられます。
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