Intel Core i9-14900Kのベンチマークが登場。6 GHz化で先代のCore i9-13900Kに対して性能が9%向上。
Intelでは2022年に発売された第13世代デスクトップ向けCPUであるRaptor Lake-Sの後継モデルである第14世代デスクトップ向けCPUのRaptor Lake Refreshを2023年10月を目処に発売する計画としています。このRaptor Lake Refreshは名前の通り、先代のRaptor Lake-Sのリフレッシュモデルで主な変化点は少なく、動作クロックの向上やCore i7系には8P+12Eなど新しいコア構成のCPUを投入するなどに留まっています。
今回、このRaptor Lake Refreshのラインアップ中、最上位モデルとなるCore i9-14900KのCPU-Zベンチマークが登場しその性能が明らかになりました。
Core i9-14900Kの仕様としては、8P+16E構成の24コア32スレッド、キャッシュ容量はL2キャッシュが32MB、L3キャッシュが36MBの合計68MBを搭載しています。ここまでは現行のCore i9-13900Kと同じですが、動作クロックは最大6.0 GHzに向上しており、約200 MHz向上しています。まだ、発売前であるため価格は明らかになっていませんが、リーク情報では先代より15%ほど価格が上がるとも言われているため、もしかしたら12万円前後で販売される可能性があります。
CPU-ZのスコアではCore i9-14900Kではシングルコアが978pt、マルチコアが18118ptを記録しています。
[visualizer id=”30716″ lazy=”no” class=””]
先代のCore i9-13900Kに対してはシングルコアは9%、マルチコアは7%向上になっており、動作クロックの向上率に近い伸びに率を記録していますが、差としては小さくなっています。ただ、2世代前のCore i9-12900Kに対してはシングルコアは16%、マルチコアは15%向上を記録しているため、マザーボード交換が不要であるためCore i9-12900KからCore i9-14900Kに乗り換えるだけの性能差はあると言えそうです。
ライバルモデルであるRyzen 9 7950Xに対してはシングルコアは24%、マルチコアは15%と大きく上回る性能も記録しています。
今回のベンチマークでは消費電力については明らかにされていませんが、高い性能であるが故に消費電力は非常に高くなる事が予測されています。過去に登場した8P+12E構成、Core i7-14700Kのベンチマークでは消費電力は最大260W程度に設定されていた事から、上位のCPUであるCore i9-14900Kではこれを上回る可能性があり、最悪の場合は最大300W程度に設定される可能性がありそうです。
また、今回のベンチマークはCPU-ZなどCPUの処理能力に特化したベンチマークでもあるため、Core i9-14900KなどハイエンドCPUで求められるゲーミング性能などはどの程度なのか不明です。
このゲーミング性能においては現在は大量のキャッシュを積んだRyzen 7 7800X3Dなどが非常に優れたパフォーマンスを発揮するため、このCPUに対してどれだけゲーミング性能で差を出せるのかは今後の注目点となりそうです。
コメント
コメント一覧 (1件)
全世代と比較して約10%の性能UPで価格がそれに見合うものならいいが、記事の予想通り15%以上だと今回はスルーで15世代に期待やで