AMD Ryzen 5 7500Fが7月24日から発売開始。性能はRyzen 5 7600並みでも価格は2.9万円ぐらいに。
AMDでは2022年からZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズを発売しました。このRyzen 7000シリーズでは従来までのRyzenシリーズとは異なりすべてのモデルに内蔵GPUを搭載しており、2023年7月23日時点では内蔵GPUを搭載しないモデルは存在しません。また、このRyzen 7000シリーズでは下位モデルのラインアップがIntelに対して非常に薄く、2万円台のCPUはRyzen 7000シリーズには存在しませんが、まもなくこのような状況がRyzen 5 7500Fの登場によって変わりそうです。
AMDのRyzen 5 7500Fは2023年7月上旬に情報が出現しており、この時はPuget Benchmark情報とCPUの実機画像がリークとして登場していましたが、2023年7月23日にこのCPUの情報解禁が行われており、同日付でAMD公式サイトにRyzen 5 7500Fの詳細仕様が明らかになっています。
仕様はRyzen 5 7600から内蔵グラフィックを無効化したのが主な変更点になっており、6コア12スレッドで6MBのL2キャッシュ、32MBのL3キャッシュを搭載しています。ただ、動作クロックはベースが3.7 GHz、ブーストが5.0 GHzでRyzen 5 7600より100 MHz低い動作クロックの設定になっています。
価格は北米で$179に設定されており非常に安価ですが、国内では為替レートの影響からRyzen 7600発売時と同じレートを適用すると約2.9万円での発売になると見られています。
A new card on the battlefield, the Ryzen 5 7500F > Benchmark | QUASARZONE
このRyzen 5 7500FについてはAPAC地域(アジア太平洋)地域のインフルエンサー向けにレビューサンプルが提供されており、その中で韓国のQuasar ZoneがこのRyzen 5 7500Fのゲーミング性能をRyzen 5 7600やRyzen 5 5600Xそして、Intel Core i5系と比較を行っています。
このRyzen 5 7500Fの性能は上位のRyzen 5 7600に対して97.4%の性能を発揮しており、100 MHzの動作クロック低下分は大きな影響を与えておらず同等レベルの性能と言えるレベルに収まっています。
Ryzen 5 7500Fの性能としてはRyzen 5 5600Xに対しては13%優れており、Core i5-13600Kに対しては6%劣るものの、Core i5-13500に対しては9%、Core i5-13400は13%、Core i5-12400に対しては17%と高いパフォーマンスを発揮しています。
価格面ではRyzen 5 7500Fは3万円を切るぐらいで発売されると考えられますが、競合となるCore i5-13500は3.7万円、Core i5-13400Fは2.9万円でRyzen 5 7500F並みの価格ですが、ゲーミングベンチマークの結果の通り、Ryzen 5 7500Fの方が優れているため、コストパフォーマンスを追求したゲーミングPCを構築する際にはかなり優れたCPUになっていると言えそうです。
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ワッパ、コスパで優位に立ちそう