HDDやSSDなどの記録媒体で有名なWestern Digitalですが、SSD向けに新しいラインアップが登場しました。それがエントリーモデルであるWD Green SN350 NVMe SSDです。容量は240GB/480GB/960GBの3種類から選べます。
WDのエントリーモデルのNVMe SSD
Western DigitalではSSDラインアップとして、一般向け製品ではエントリーモデル向けのGreen、ミドルレンジ(普及帯)のBlue、ハイエンドモデルであるBlackが主なラインアップとなっていますが、今回エントリーモデル向けであるGreenに新たなモデルが追加されます。それが、M.2 2280フォームファクタSSDのWD Green SN350です。
現在、Western DigitalのSSDラインアップの中で既にGreenのM.2 SSDではWD Green WDS240が発売されていますが、容量は120GB/240GB/480GBまでしか無く、接続インターフェースもSATA IIIとなっています。
今回、発表されたWD Green SN350では容量が240GB/480GB/960GBと倍増しており、接続インターフェースもSATA IIIよりも高速なPCIe Gen3.0 x4 NVMeに更新されています。
モデル名 | 容量 | シーケンシャル リード (MBps) |
シーケンシャルライト (MBps) | ランダムアクセス (IOPS) | ランダムライト (IOPS) | TBW | 価格(米ドル) | 価格(日本円)1$=105 |
WD Green SN350 960GB | 960GB | 2,400 | 1,900 | 340,000 | 380,000 | 80 | $99.99 | ¥10,499 |
WD Green SN350 480GB | 480GB | 2,400 | 1,650 | 250,000 | 170,000 | 60 | $54.99 | ¥5,774 |
WD Green SN350 240GB | 240GB | 2,400 | 900 | 160,000 | 160,000 | 40 | $43.99 | ¥4,619 |
パフォーマンス面では上位モデル(Blue)に当たるSN550に対してほとんど同じ性能となっていますが、耐久性を表すTBWは下から40、60、80となっておりWD Blueの150TBW~300TBWに比べると大きく見劣りしています。
また、製品保証もBlueでは5年間となっていますが、Greenでは3年となっています。
このような差が存在するため、Blueとの価格差は約$10~$30ほどあるようで、日本円ですと1000円~3000円程度となっており、日本での販売価格は240GBが5000円前後、480GBが6000円前後、960GBが1万円前後になると考えられます。
発売直後はWD Green SN350でも定価で売られると考えられますが、数週間から数か月ほど経てば大きく値崩れするものと考えられます。そうなれば1万円を下回る価格で1TB近い高速なNVMe SSDが手に入る事になるので、頻繁に書き込まない用途で使用するSSDなどであれば良い選択肢となりそうです。
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