MacPro搭載のM2 UltraのGPUベンチマークが登場。先代Mac ProのRadeon Pro W6900X並の性能を発揮
AppleがWWDC23で発表したMacProでは独自開発したApple Siliconの最上位モデル、M2 Ultraが搭載されています。このM2 UltraについてはCPU性能は同価格帯のワークステーションなどに搭載されているx86系CPUに対して半分程度の性能と大きく劣ることが明らかになっていましたが、GPU性能についても先代に対して大幅な進化を感じない結果となってしまっているようです。
M2 Ultraを搭載するMac Proで計測されたGeekbench 6のGPUベンチマークが出現しており、OpenCLとMetalのスコアが明らかになっています。
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まず、OpenCLについてはスコアは128528ptが記録されており、先代MacProに搭載できた最上位GPUであるRadeon Pro W6900Xの141178ptに対して約7%劣るスコアが記録されています。また、他の最新鋭グラフィックスカードと比べるとGeForce RTX 4090が324096ptを記録し、Radeon RX 7900 XTXが198120ptを記録するなどしており、M2 UltraのOpenCL性能はRTX 4090に対しては60%、Radeon RX 7900 XTXに対しては34%劣る性能となっています。
Apple Silliconが最も得意とするMetal APIでのスコアについてはM2 Ultraは281948ptが記録されています。こちらのスコアはRadeon Pro W6900Xの211114ptに対して33%と大きく上回るスコアを記録していますが、Radeon RX 6950 XTが244820ptと15%差まで迫るスコアを記録しているため、Radeon RX 7900 XTXなど最新鋭グラフィックスをベースとしたRadeon Pro W7900などでは同等レベルのスコアに達すると見られています。
今回発表された最新のMacProについては搭載されているM2 UltraのGPU性能が高いことからPCIeレーンを使用したグラフィックスカードの拡張は不可能となっていますが、ベンチマークでの計測結果を見る限り力不足かつ、拡張性のなさはMacProの巨大な筐体を活かしきれていないと言え、Appleにしては珍しくかなりチグハグな製品となっています。
MacProについては消費電力はApple Silicon搭載のため、EPYC+サーバー向けGPUの構成に比べれば大幅に低いと考えられますが、このような大規模なPCを使う環境では1秒でも早く作業を終わらすことが最大のコスト削減に繋がるため拡張性やスケーラビリティーの低さは致命的な弱点と言えるかもしれません。
コメント
コメント一覧 (8件)
オープンで幅広いプラットフォームをカバーするCUDA
これから広がってきそうなROCmと比べると
METALは広がるのか疑問を感じますね…性能でもCUDAは強いだろうし。
iGPUの限界が見えた
前世代のハイエンド程度でしかないなら、価格がこなれてる型落ちを買った方が安く済むかも
今どきスペック気にしてMac買う人なんているの?
Macはファッションでしょ。
Appleロゴが付いてればなんでもいい人向け(笑)
トヨタに高級っぽい装備貼り付けて、高級ブランド名乗ってる、なんちゃって高級車「レクサス」に喜んで乗ってるのと同人種。
中身なんてどうでもいい人向け(笑)
前モデルはグラボ2枚刺しか専用アクセラレーターが使えたのにな
しかもメモリ1.5TBまで選べたのに最新モデルは192GB
誰に向けた製品なんこれ?
100万出してこれなら
のマークにした方がいいかもしれない
Metalが広がる前にVulkanが広がるでしょう
広告業界は昔からの慣習でMac使い続けるだろうし、
保守的な高齢者が蔓延ってる業界だからコスパに優れる
Windowsに移行することもない。
M2 ultraが史上最高のCPUだとのたまっていたので
13900Kより遅いよといったら、そんな無名のCPUと比べるなと
怒られたw
グラボケチらないほうが良くね