AMD Radeon RX 7600の価格は4万円後半で販売。性能は期待できず？

AMDでは2023年5月25日にRDNA 3を搭載するRadeon RX 7000シリーズのメインストリーム向けモデル、Radeon RX 7600の発売を計画していますが、今回このグラフィックスカードの価格や性能に関する情報が登場しました。

AMD Radeon RX 7600は日本円で約4万円台で販売へ。ただしレイトレ性能などは低い模様

RDNA 3を搭載するRadeon RX 7000シリーズについては2023年5月18日現在はハイエンドモデルのRadeon RX 7900 XT、XTXの2モデルのみ発売されています。しかし、NVIDIAがGeForce RTX 4000シリーズのラインアップを拡充させる中でAMDでは売れ筋となるメインストリーム向けモデルとなるRadeon RX 7600の発売を2023年5月25日に計画していますが、今回このRadeon RX 7600についてMoore’s Law is DeadよりAMDが検討している販売価格やおおまかな性能に関するリーク情報が登場しました。

(1) RTX 4060 Ti & RX 7600 Pricing Leak: Can ANY price justify 8GB? (+ RTX 4070 Founders Review) – YouTube

Moore’s Law is Deadが複数のソースから入手したRadeon RX 7600に関する情報によると、1ヵ月ほど前まではRadeon RX 7600については$329（日本円で約5万円）と言う価格が資料には記載されていたものの、これは仮で資料の改訂版には$299（日本円で約4.8万円）と言う記載に変更されたとのこと。

海外に拠点を置く代理店関係者によると、RX 7600については当初は$330（日本円で約5万円）でしたが、最新の販売リストによると$300以下（日本円で約4.8万円）に修正が行われているとのことです。

また、AMD関係のリークで確度の高い情報を提供しているソースによると、RX 7600についてはAIBが$269（日本円で約4.3万円）と言う価格で販売しても適切なマージンが取れる製造コストになっているとのことです。ただ、現時点では市場環境を鑑みて$299に設定されているが、市場環境やNVIDIAの動きを見て$260辺りまで下げて販売される可能性が十分あり得るとのことです。

AMD Radeon RX 7600の前世代モデルとなるRX 6600については日本円では5.6万円が最安値価格で、北米でのメーカー希望小売価格は$329と言う事でしたが、グラフィックスカード価格が高いと売れないという市場環境からAMDは$299、日本円で約4.8万円と言う価格に下げて販売する様です。

この価格についてはパフォーマンス次第ではかなり人気なモデルとなりそうですが、性能に付いてはあまり期待できるものでは無い可能性があるようです。あるソースによるとレイトレーシング性能については同じRDNA 3アーキテクチャーを搭載するNavi 31やNavi 32に比べてかなり低いとのことです。特にRX 7600に搭載されているNavi 33についてはTSMC 6nmで製造しつつダイサイズ縮小に焦点を当てた低価格モデルであるため、RX 7600が想定を超えるほど性能を持つと期待は持たない方が良いとのことです。

この性能についてはレイトレーシングに特化しているのか、ラスタライズ性能も同様に低いのかは不明ですが、ワーストケースではRX 6600 XT並みの性能となる可能性がありそうです。もしこうなると4.8万円と言う価格は正当化できない性能となってしまうため、この価格で販売するのであれば、せめてラスタライズ性能についてはRX 6650 XTに迫る性能ぐらいは発揮してもらいたい所です。

NVIDIAもAMDも今世代のグラフィックスカードにおいてはメインストリーム向けモデルの手抜き感が凄いのはやはり儲からないからなのでしょうかね・・・

Radeon RX 6700 XTがタイムセールで6万円で販売中。