Intel Lunar Lakeの試作品が登場。8コア8スレッドで3MBのL2キャッシュ内蔵。L3よりL2のほうが大容量に
Intelでは2024年秋以降に低消費電力性を重視したCPU、Lunar Lakeの投入を計画しています。このLunar LakeではP-CoreにLion Cove、E-CoreにSkymontを搭載するなどArrow Lakeと同じCPUアーキテクチャー構成になっています。
今回このLunar Lakeについて、試作品を用いた状態でタスクマネージャーを起動した画像が流出し、各種キャッシュに関する情報などが明らかになりました。
ソース: XユーザーのHXLさん: 「Lunar Lake A1 https://t.co/REwqArpOUo https://t.co/xKQKJZVIOI」 / X (twitter.com)
タスクマネージャーを確認すると、コア数は8コア8スレッドと言う事でLunar LakeもArrow Lakeと同じようにハイパースレッディングは廃止となるようです。動作クロックはベースが1.8 GHzでスクリーンショット時点では2.78 GHzで動作しているため、試作品の割には比較的高い動作クロックで動作していますが、市販版で高負荷時には4.0 GHzを超えるような動作クロックが期待できます。
キャッシュ容量についてはL1キャッシュが8コア合わせて832 KB、L2キャッシュが14 MB、L3キャッシュが12 MBと記載されています。
P-CoreとE-Coreの内訳はBionic Squash氏から流出しており、P-Core側は1コア辺りL0Dが48KB、L1Dが192 KB、L2が2.5 MB、L3が3MB搭載されるとのことです。また、E-Core側はL1Dが32 KB、L2が4MBでL3キャッシュは非搭載となるようです。
容量だけ見ると、P-Core側はL1Dが192 KBとMeteor Lake内蔵のRedwood Coveに比べて大きく増えていますが、Bionic Squash氏によるとRedwood CoveのL1DはLion Coveで言うL0Dにあたるとのことで、L1DはL2キャッシュの超高速版と言う位置づけで実質L1.5キャッシュであるとのことです。ただ、キャッシュ容量がMeteor LakeやRaptor Lakeに対して大きく増えています。一方で、E-Core側についてはL3キャッシュが無くなるなどMeteor Lake内蔵のCrestmontに比べて簡略な構造に変更されていますが、その分L2キャッシュが2 MBから4 MBと倍増しているため、P-CoreとE-Coreそれぞれ現行のMeteor Lakeに比べて大幅なパフォーマンス向上が期待できそうです。
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