Armコアについては、Surface Xなど一部のノートPCなどで搭載されていますが、このArmを128コア搭載したWindows搭載ワークステーションがソフトウェアクリエイター向けに発売されたようです。
Armを最大128コア搭載するWindows搭載ワークステーションが発売。GeForce RTXシリーズも動作可能な模様
Ampere Altra Developer Platform – I-Pi SMARC (ipi.wiki)
MicrosoftではArmアーキテクチャーでWindowsアプリの開発を進めるためにWindows Dev Kit 2023を発売するなど勢いがあるかはともなく、Windows向けにArm対応ソフトウェアを開発するという需要は存在しています。今回、Intelの元CEOが立ち上げたAmpere社から、同社のArm SoCを搭載するワークステーション『Ampere Altra Developer Platform(AADP)』が発売されました。
このワークステーションは主にArmソフトウェア開発者向けになっており、Ampere社の最新鋭Arm SoCであるAlta SoCを搭載しています。このAlta SoCではTSMC 7nmで製造され、AMDのZen 2アーキテクチャーを搭載するEPYC Rome並みの性能を210Wの消費電力で実現するなど省電力性がEPYCに比べると若干優れたSoCになっています。
このワークステーションではWindowsをサポートしているため、各社ソフトウェアメーカーでは様々なソフトウェアをこのワークステーションで検証する事で、コンシューマー向けのArm Windowsへソフトウェアなどを移植する事が可能になるようです。
AADPの詳細仕様としては、マザーボードにはCOM-HPCと呼ばれる独自規格のマザーボードと、Alta SoCが搭載されるモジュールが組み合わされており、32コア、64コア、80コア、128コアなど4種類のSoCを選択できます。動作クロックはそれぞれ、1.7 GHz、2.2 GHzで80コアと128コア版は2.6 GHzで動作します。
マザーボードは最大768 GBのDDR4メモリをサポートし、Ampereの128コアSoCのでは3つのPCIe Gen 4.0 x16および2つのx4 PCIe Gen 4スロット、2つのM.2スロットを搭載しています。
このAADPは主にクラウドおよびエッジコンピューティングなどで使用される事を想定していますが、GPUにはコンシューマー向けGPUであるGeForce RTXをサポートしているようです。
現時点では、AmpereのAADPワークステーションは、32 GBのDDR4を搭載した32コアバージョンが3,250ドル、128 GBのメモリを搭載した128コアバージョンが5,658ドルで注文できます。一方、Dev Kit単体は2,003ドルから販売が開始されています。
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