Intel Core Ultra搭載のMSI Clawのベンチマーク登場。グラフィックス性能はAMD Phoenixに対して劣る性能に

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Intel Core Ultra搭載のMSI Clawのベンチマークが登場。グラフィックス性能はAMD Phoenixに劣る

Intelではグラフィックス性能を大幅強化したMeteor Lake CPU、製品名、Core Ultraシリーズを2023年12月に正式投入していますが、このCore Ultra 7 155Hを内蔵するMSI製ハンドヘルド型ゲーム機のMSI Clawのグラフィックス性能をAMDのRyzen Z1 Extreme搭載のASUS ROG Allyと比較した結果が登場しました。

MSI ClawにはIntelのCore Ultra 7 155Hを内蔵し、CPUは6P+8E+2LPEの合計16コア、22スレッドでグラフィックスにはArc GPUを搭載、Xe Coreは8コア搭載することで比較的高いグラフィックス性能が期待されています。

MSI Clawに内蔵されるCore Ultra 7 155HはTDPは35~40Wで動作し、Ryzen Z1 Extremeを搭載するROG Allyの30Wより高いTDPに設定されていますが、思ったより性能が伸び悩むようです。

ソース:英特尔背水一战?深度体验 微星CLAW掌机 多方位体验 游戏-音质-前端-拆机_哔哩哔哩_bilibili

MSI Claw (Core 7 Ultra 155H)ROG Ally (Z1 Extreme)
25 Watts4754
20 Watts4053
15 Watts2442

ベンチマークを取った中国Bilibiliで活動するユーザーによると、Shadow of the Tomb RaiderにおいてはTDPを25Wに絞った状態ではCore Ultra 7 155HはRyzen Z1 Extremeに対して13%劣る性能で、20Wに絞ると15%と総じてRyzen Z1 Extremeに劣る性能になっています。また、TDPを15Wと極端に絞るとCore Ultra 7 155Hの性能は大きく落ち、Z1 Extremeと比べると42%劣るなど苦戦する様子が明らかになっています。

また、各機種最大のTDPに設定した状態でもResident Evil 4やCyberpunk 2077などではRyzen Z1 ExtremeがCore Ultra 7 155Hを上回る場面がほとんどで、その差はだいたい10%ほどリードする状態などRyzen Z1 Extremeがグラフィックス性能ではリードするという結果になっています。

今回の結果はMSI Claw自体の設定値などが最適化されていない可能性もありますが、省電力性能が求められるハンドヘルド型ゲーム機という用途ではRyzen Z1 Extremeに内蔵されているAMDのPhoenix APUの方が優れているというのが実情のようです。

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