Intel Raptor LakeではCore i5-13600以下のモデルはAlder Lakeベースに。

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Intelでは2022年9月27日に第13世代CPUとなるRaptor Lake-Sを発表し10月以降に発売を予定していますが、今回正真正銘のRaptor Lake-Sは上位モデルのみで、それ以外は実質Alder Lake-Sの新モデルとなることが明らかになりました。

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Intelの第13世代、Raptor Lake-S

Intelの第13世代CPUであるRaptor Lakeのデスクトップ向けであるRaptor Lake-Sでは2021年11月から発売が開始されたAlder Lakeの後継モデルとなり、引き続きハイブリッドアーキテクチャーと10nmプロセスを採用されますが、P-CoreはAlder Lakeで初採用となったGolden Coveを改良したRaptor Coveに変更されL2キャッシュの倍増や動作クロックの大幅向上するという改良が、E-CoreはAlder LakeのGracemontを8コアから最大16コアまでと2倍搭載するようになります。

このRaptor Lake-Sでは最上位モデルのCore i9-13900KはCore i9-12900Kに対してシングルコアは20%以上、マルチコアは1.5倍程度の性能となっており大幅な性能向上が期待されています。

しかし、このRaptor Lake-Sですが正真正銘のRaptor Lake-SとなるのはCore i5-13600K以上で、それ以下のモデルは実質Alder Lake-Sの新モデルとなる事がリークされたIntelのスライド資料から明らかになっています。

Core i5-13600以下のモデルは実質Alder Lake-Sの新モデル?

IntelではRaptor Lake-Sとして合計18モデルをリリースすると言われており、上位モデルはCore i9-13900KやCore i7-13700K、Core i5-13600Kなどオーバークロックが可能なKバリアントの他、Core i5-13600やCore i5-13400、Core i3-13100などハイエンドからエントリーまでがカバーされています。

そんな、Raptor Lake-Sについて最近、Intelの発表資料がリークされたのですがそこに興味深い記載が書かれていたようです。

IntelのRaptor Lake-Sでの主な改良点を示したスライドにて、Raptor Lake-Sで特徴的な最大24コアのCPUの事や、L3およびL2キャッシュ容量の増大などについて記載されているのですが、この中でRaptor Lake-Sから採用されるRaptor Cove CPUの特徴でもあったL2キャッシュ容量について『Core i5 Kバリアント以上でL2キャッシュが増量』と記載があるそうです。

この記載から読み取れる事は、Core i5-13600K以上のCPUではL2キャッシュ容量が増えたRaptor Coveが採用されるものの、Core i5-13600以下のモデルではL2キャッシュ容量が増えない事からAlder Lake-Sで採用されていたGolden Coveをそのままキャリーオーバーするようです。

第13世代CPU、Raptor Lake-Sのラインアップ一覧が出現。Core i5-13400はコア数増に

過去にRaptor Lake-Sのラインアップ一覧が出現した際に、Core i5-13600以下のモデルではリビジョンがC-0またはH-0となっていましたが、どうやらB-0は正真正銘のRaptor Lakeで、C-0とH-0についてはAlder Lake-Sのリネーム品となるようです。このリーク資料ではL2キャッシュ容量について記載が無かったのですがもしかしたらAlder Lake-Sのキャリーオーバーである事を隠すためだったのかもしれません。

Alder Lake-Sをキャリーオーバーされると言われているモデルですが、Core i5-13600とCore i5-13500は6P+8Eという事で現行のAlder Lake-Sには無いコア構成となっていますが、Core i5-13400については6P+4E、L3キャッシュも20MBという事で現行のCore i5-12600Kのリネーム品と言えるような構成となっています。

なお、Core i5-12600KのパフォーマンスはAlder Lake-S世代ではあるもののコア数が合計で10コアある事からマルチコアだけならライバルのRyzen 5 7600Xより10~20%ほど優れる性能を発揮するため、競争力は高いと言えそうです。

 

IntelとしてはハイエンドモデルについてはAMDのRyzen 7000シリーズに対抗するためにRaptor Coveを採用したモデルを投入するものの、ミドルレンジからエントリー向けについてはコスト優先でAlder Lake-Sのキャリーオーバーとしたと考えられそうです。これで販売価格が現行のCore i5-12400並みでCore i5-13400が発売されれば競争力としてはかなりありそうです。

ただ、Intelでは秋からCPUの値上げを予定しており、今回のCore i5-13600以下のモデルについては第13世代CPUのRaptor Lake-Sラインアップとして登場させることでAlder Lake-Sベースでも高い値段で売る事を考えているのかもしれません。

 

PS5も6000円値上げされますので、Amazonで買えるかは分かりませんが、欲しい人は早めにエントリーする事がオススメです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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