AMDがRyzen 7 5700を投入予定。Vega GPUを無効化したバリエーションか

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AMDは2022年秋頃からRyzen 7000シリーズの発売を予定していますが、AMDではRyzen 5000シリーズの完全引退を考えていないようでまもなくRyzen 7 5700Gに対して内蔵GPUを無効化したRyzen 7 5700 CPUを投入予定のようでそのベンチマークが出現しました。

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ベースとなるRyzen 7 5700Gとは?

AMDではRyzen 5000シリーズの中でモバイル向けに開発されたCezanneをデスクトップ向けに転用したRyzen 5000Gシリーズがあります。このRyzen 5000Gの中で上位モデルとなるのがRyzen 7 5700Gで、モバイル向けがベースと言う事でコア数は最大8コアですが、内蔵GPUにVega GPUが搭載されています。

ただ、AMDではこのRyzen 7 5700Gの売りの一つでもある内蔵GPUを無効化し、コストを抑えた廉価版モデルであるRyzen 7 5700を投入する予定でそのベンチマークがGeekbench上に出現しました。

似たようなCPUでRyzen 7 5700Xと言うCPUがありますが、こちらはデスクトップ向けに開発されたVermeerをベースとしているため、Ryzen 7 5700Gに対してコア数は同じですが、L3キャッシュ容量が32MBであったりと若干仕様が異なっています。

ベンチマーク結果はRyzen 7 5700Gより若干低めのスコアに

ベンチマークはGIGABYTE製のB550マザーボードで行われており、メモリーにはDDR4-3200を16GB搭載し、OSはWindows 11で行われています。

Ryzen 7 5700の仕様については8コア16スレッドで、動作クロックはベースが3.70 GHz、ブーストが最大4.6 GHzとなっており、Ryzen 7 5700Gに対してベースが100 MHz低いだけで他に大きな差はありません。

ベンチマーク結果はシングルコアが1546pt、マルチコアが8502ptを記録しています。

Ryzen 7 5700Gではシングルコアが1539pt、マルチコアが9030ptという事でシングルコア性能は差がありませんが、マルチコア性能については現時点では6%ほどの差があります。ただ、この差についてはBIOSの最適化が行われていなかったり、Windows 11の電力設定が『バランス』になっているためと考えられるため、ゲーミング時や動画編集など実際に使う際にはほとんど差が無いと言えそうです。

ちなみに、デスクトップ向けのVermeerをベースとするRyzen 7 5700Xではシングルコアが1650pt、マルチコアが10000pt台という事でシングルコアでは7%、マルチコアでは18%ほどRyzen 7 5700の方が劣る結果となります。

Ryzen 7 5700Xについては最安値で4.3万円前後、Ryzen 7 5700Gについては最安値が3.5万円前後で販売されている事から、もし仮にこのRyzen 7 5700がパーツ単品で販売される事となれば3万円前半での価格帯で販売されると見られており、Intel Alder Lakeに押され気味のエントリーからミドルレンジ向けCPU市場で若干ながら存在感を示す事が出来るようになるかもしれません。

 

AMDではRyzen 7000シリーズの登場が控えていますが、このRyzen 7000ではDDR5にのみ対応するという事から主にハイエンド向けとなり、エントリーからミドルレンジ向けの製品はしばらくの間はRyzen 5000シリーズが担うように見られています。Ryzen 7 5700についてはもし3万円を切る価格帯での販売となれば、現在売れ筋となっているIntelのCore i5-12400 /Fに対して高い競争力を持てると言えそうですので、AMDがやりがちなOEM限定では無くPCパーツ単品として販売をして欲しい所ですね。ただ、3万円を切るとRyzen 5 5600の立ち位置が無くなるので現実的には3.3万円とかになるのかな・・・

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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