Intelが開発した『Xe』グラフィックスアーキテクチャーはデスクトップ向けにも展開される予定となっていますが、そのエントリーモデルと思われる製品のベンチマークがGeekbenchに出現しました。
1024コア、3GBメモリー搭載
『Xe』アーキテクチャーはIntelの最新モバイル向けCPUである『Tiger Lake』シリーズに内蔵グラフィックスとして搭載されています。このアーキテクチャーを一般的なデスクトップ向けグラフィックスカードとしてIntelは2021年リリースを目指しています。今回、出現した『Xe』はその中でもエントリーモデルで初期段階の試作品と考えられます。
Geekbenchにはスコアの他にGPUの基本的な仕様情報が記録されています。まず、GPUのCompute Unitは128と示されており、『Xe』では1CU辺り8コア搭載されているため、合計で1024コア搭載されているという計算になります。『Tiger Lake』に搭載されている『Xe』では最大でCompute Unitは96、768コアであった事から、モバイル向けとは違う製品である事が分かります。
また、動作クロックやメモリーについても記載されており動作クロックは1.4GHz、メモリー容量は3GBとなっています。
Geekbenchスコアですが、今回は9311ptを獲得しています。ただし、モバイル向けのTiger Lake内蔵『Xe』ではGeekbenchスコアは平均15000ptを記録している事からなんらかの不具合で適切に動作していない可能性が高いです。
Intelの『Xe』については決算発表の場にてデスクトップ向け製品を2021年中の発売が明言されていました。そのため、Intelがプレゼンテーションする予定のあるCES 2021にて何かしらのロードマップや詳細仕様の発表などが期待されます。
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