Rocket Lake-Sのラインアップと仕様。最大5.3GHz、250Wで動作

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Rocketlake-S-i9
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Intelから2021年上半期にリリース予定となっている第11世代デスクトップ向けCPUである、『Rocket Lake-S』の上位4モデルのラインアップとその仕様が判明しました。

Rocket Lake-Sの詳しい情報はこちらへ

目次

Core i5、Core i7、Core i9の情報が判明

Intelが2021年上半期にリリース予定のRocket Lake-Sのラインアップと仕様についてDavidbepo氏が情報を掲載しています。その情報によると、Rocket Lake-Sではブースト最大クロックは5.3GHzでTDPはPL1が125W、PL2では250Wとなっています。

ラインアップ コア数/
スレッド数
ベースクロック ブーストクロック
(1コア)
ブーストクロック
(全コア)
L3キャッシュ TDP (PL1)
Core i9-11900K 8 / 16 3.50 GHz 5.30 GHz 4.8 GHz 16 MB 125W
Core i7-11700K 8 / 16 5.00 GHz 4.6 GHz 16 MB 125W
Core i5-11600K 6 /12 4.90 GHz 4.7 GHz 12 MB 125W
Core i5-11400 6 /12 4.40 GHz 4.2 GHz 12 MB 65W

Intel Core i9-11900K

Core i9-11900Kは『Rocket Lake-S』シリーズの中で最高モデルとなる見込みの製品です。コア数は8コア、16スレッドとなりL3キャッシュは16MB、L2キャッシュは4MB搭載する見込みです。過去の情報でCore i9-11900Kがベースクロック3.5GHz、ブーストクロックで5.0GHzで動作しているベンチマークが出現していましたが、今回の最新情報によると、ブーストクロックは1コア利用時は5.3GHzで動作し、全コア利用時は4.8GHzで動作する見込みです。このブーストクロックはThermal Velocity Boost利用時との事です。

現行世代である『Comet Lake-S』のCore i9-10900Kでは10コア20スレッドとなっていますが、『Rocket Lake-S』では8コア16スレッドへ下がっていますがこれは『Rocket Lake-S』のベースとなるモバイル向け10nm CPUであるCypress Coveアーキテクチャーをデスクトップ向け14nmへバックポートしているためこのようになっています。この性能低下分を補うため、非常に高いブーストクロック周波数が設定されている模様です。TDPはPL1ステートでは125Wとなっていますが、PL2ステートでは最大で250Wの消費電力となる見込みとなっています。

Intel Core i7-11700K

Core i7-11700Kではコア・スレッド数は上位のCore i9と同じく8コア、16スレッドとなっています。しかし、クロック周波数はCore i9に対して低めに設定されており1コア利用時のブーストクロックは5.0GHz、全コア利用時のブーストクロックは4.6GHzとなっています。TDPはPL1はCore i9と同じく125Wとなっていますが、PL2は低いブーストクロック周波数からか225W~250Wの間に位置すると考えられます。

Core i9とCore i7の違いはクロック周波数だけとなっており、Intelがこの2つの製品にどれほどの価格差を付けるかは判明していませんが、AMDのZen3ベースのRyzen 5000シリーズCPUに対抗するためCore i9を$400(4万円中盤)程度、Core i7を$300(3万円中盤)程度の価格に設定する可能性が指摘されています。

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Intel Core i5-11600K

Core i5-11600Kは6コア・12スレッドとなり、メインストリーム向け製品となる予定です。ブースト時のクロック周波数は1コア利用時が4.9GHz、全コア利用時が4.7GHzとなる見込みとなっています。このCore i5-11600Kは最も売れ筋モデルとなる見込みでAMDのRyzen 5600Xに対抗する製品でもあります。そのため、価格面では現行『Comet Lake-S』と同じレベルを維持する見込みとなっています。

Intel Core i5-11400

Core i5-11400はCore i5-11600Kと同じく6コア・12スレッドとなっていますがオーバークロック機能がロックされており、TDPが65Wとなっており動作クロック、ブーストクロックも低く抑えられています。ブーストクロックは1コア利用時が4.4GHz、全コア利用時が4.2GHzとなっておりPL1が65W、PL2が125Wとなっています。

 

IntelではRyzen登場以降、シェアを徐々に落としていっていますが、Ryzen 5000シリーズ登場以降は更にペースが速まってきておりアーキテクチャーの全面刷新を行った『Rocket Lake-S』で本格的に対抗する見込みです。しかし、Ryzenに全方位で対抗するのではなく、一定の販売個数が見込めるメインストリーム向け8コア以下CPUであるRyzen 5やRyzen 7に絞って攻める戦略のようで、Core i5~Core i9までRyzen 5やRyzen 7を下回るような価格設定が期待されています。一方で、ハイエンド向けモデルに関しては『Rocket Lake-S』がリリースされる2021年には存在せず、2022年頃にリリース予定の『Alder Lake-S』にて16コアCPUを搭載したモデルがリリース予定と噂がありますので、それまでハイエンド向け製品はAMDの独占状態が続いてしまいそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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