Intelでは2023年末に第14世代CPUとなるMeteor Lakeをリリースする予定ですが、今回このMeteor Lakeのソケットや性能などがリークとして出現しました。
2023年中に登場するMeteor Lakeと2024年登場のArrow Lakew
Meteor LakeについてはIntelから2023年中に登場が予定されている第14世代CPUで、現行のAlder Lake、その次のRaptor Lakeの次に登場するCPUとなっています。このMeteor LakeではAlder Lakeから採用されているハイブリッドアーキテクチャーを引き続き採用しますが、P-CoreとE-Coreそして内蔵GPUをチップレット化(Intelはタイルと呼称)するなど最新技術が投入されるCPUとなっています。
また、Meteor Lakeに次に登場するCPUはArrow Lakeと呼ばれており、Intelの20Aプロセスで製造されCPUアーキテクチャーもLion Coveと呼ばれる性能が大幅向上したものになる見込みです。
そんなMeteor LakeとArrow Lakeですが、今回Moore’s Law is Deadが独自のソースから最新のリーク情報を入手したようです。
Intel Arrow Lake, Meteor Lake, Raptor Lake Leak: Crazy Performance, Crazier Delays – YouTube
CPUソケットのピン数が大幅増加、LGA2551化。消費電力も上がる可能性
Meteor Lakeについてはモバイル向けのみIntelが開発をしていることを発表していましたが、デスクトップ向けも存在するようです。
- Meteor Lake-SではLGA2551という新ソケットに対応。大きさはLGA1700より若干大きく、38mm x 46mmサイズになる模様
- 動作クロックは新プロセス採用に伴いRaptor Lakeより下がる模様。
- E-CoreはCrestmontと呼ばれる新しいアーキテクチャーを採用。ただし、コア数や性能は現時点では不明
- 新アーキテクチャーのCPUの他にVPUやNeural Engineなどアクセラレータを搭載。
- モバイル向けでは2P+8Eや6P+8E構成のCPUが存在。デスクトップ向けでは8P+16Eになる可能性あり。
- Meteor LakeはRaptor Lakeと併売される模様。Meteor Lakeは高価格帯モバイル製品への搭載がされる見込み。
- 発売順はモバイル向けが先行。2023年Q2~Q3にモバイル向け
- デスクトップ向けは2023年Q4頃に出現予定
Intelとしては本来はMeteor LakeをZen 4の対抗馬として登場させる予定だったようですが、Intel 5プロセスの遅れなどが重なり、結局Zen 5と競合する2023年発売と言う事となったようです。
Arrow Lakeの情報も出現。AMD Zenアーキテクチャーを開発したジム・ケラーが関わっている?
Meteor Lakeのリーク以外にも、第15世代CPUとなるArrow Lakeの情報も一部出現しています。
- Arrow LakeではIntel 20Aプロセスが採用され、デスクトップ向けでは最大8P+32E構成になる見込み
- P-CoreはLion Coveアーキテクチャーが採用、Rocket LakeのCypress CoveからGolden Cove並みのIPC向上が見込まれている模様
- Lion CoveはAMDのZen CPUを開発指揮したジム・ケラー氏が関わっているとされており、Royal Coreプロジェクトにも繋がるアーキテクチャー
- E-Coreも刷新されるようで、Skymontと呼ばれる新アーキテクチャーが採用
- ソケットは引き続きLGA2551に対応
- 発売は2024年下半期でAMD Zen 6アーキテクチャー搭載Ryzenなどと対抗する製品になる見込み
Intelは本来、Raptor LakeをZen 3とZen 4の間に、Meteor LakeをZen 4への対抗馬として用意していたようですが、新プロセスの立ち上がりや開発の遅れなどが重なりRaptor LakeがZen 4と対抗、Meteor LakeがZen 5と対抗という形になったようです。AMDも本来はZen 4を2021年末にリリースを予定していたようですが、結果的にIntelもAMDもどちらかが圧勝という状況にはなくなったのはある意味残念ではありますが、どちらか一方が価格を大幅に引き上げて販売という事も起こりにくいため、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとってはありがたいかもしれません。
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