Intel Core i9-13900Kのシングルコア性能はRyzen 9 5950Xより35%高速? ベンチマークも出現

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Intelでは2022年秋頃に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sの投入を予定していますが、今回この中で最上位モデルとなるCore i9-13900Kのシングルコア性能に関するリークとUserbencmark Databaseにベンチマーク結果が出現しました。

目次

Intel CPUのRaptor Lake-S

Intelではハイブリッドアーキテクチャーを採用した第12世代CPUであるAlder Lakeを2021年11月から発売開始し、完全刷新されたアーキテクチャーと進化した製造プロセスによりAMD製CPUに対してコストそしてパフォーマンス面でアドバンテージを得ましたが、Intelではこのアドバンテージを維持するため、2022年にはAlder Lakeの後継モデルとなる第13世代CPU、Raptor Lakeの登場が予定されています。

そんなRaptor Lake-SについてはAlder Lake-Sに比べてキャッシュの容量が大幅増加、L2キャッシュは14MBから32MBと2倍以上大容量化、L3キャッシュは30MBから6MB増となる36MBに増え、動作クロックも最大5.8 GHzに達し、シングルコア性能やマルチコア性能を大きく向上させると見られていますが、今回Raptor Lake-Sの最上位モデル、Core i9-13900Kのシングルコアに関するリークが出現し、ES品のを搭載したベンチマークも出現しました。

シングルコア性能はGeekbenchで2300pt。Ryzen 9 5950Xより35%高く

Core i9-13900Kのシングルコア性能に関するリークはOneRaichu氏から出現しています。このOneRaichu氏は過去にAlder Lakeの性能を正確にリークし、Raptor Lake-Sのキャッシュ容量などもリークしています。

OneRaichu氏によると、Raptor Lake-Sの最上位モデルとなるCore i9-13900Kのシングルコア性能はGeekbench5で2300pt以上達成することが可能になるとリークしています。

Geekbench5のシングルコアテストでは現在、Alder Lake-Sの最上位モデル、Core i9-12900Kが1位を獲得しており、1990ptを記録しています。一方で後継モデルではここから約15%の性能が向上すると見られています。また、AMD製CPUに対しては現在最も高いGeekbench5のシングルコア性能を記録しているRyzen 9 5950Xが1686ptであることから、Ryzen 9 5950Xに対してCore i9-13900Kは36%高速となっています。

なお、AMDではZen 4アーキテクチャーに進化したRyzen 7000シリーズを投入予定ですが、このCPUについてはRyzen 5000シリーズより15%ほどシングルコア性能が向上していると発表されています。この15%については現時点で最低値でるため、仮に20%向上としても2000pt前後であり仮にRaptor Lakeが2300ptを超えるという情報が本当であれば、AMDはRyzen 5000シリーズのシングルコア性能を35%以上向上を目指さないと厳しい状況になっています。

ベンチマークも登場。テスト品はCore i9-12900Kをシングルコアで6%、マルチで23%上回る。

リーク情報が出現したRaptor Lake-SのCore i9-13900Kですが、Userbenchmark上にベンチマーク結果が登場しました。このベンチマークは構成としてCPUにはCore i9-13900Kが搭載されていますが、グラフィックスカードには2022年夏以降の発売が予定されているArc Alchemist A770が搭載されています。

ここでのCore i9-13900Kはベースが2.4 GHz、ブーストは4.6 GHzということで過去にリークした最大5.8 GHzには及んでいませんが、現時点ではシングルコアが213pt、全コアでの性能は3924ptを記録しています。

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*グラフの都合上、マルチコアスコアは10分1で示しています。

現行のCore i9-12900Kと比べるとシングルコア性能は6%、マルチコアについては23%向上をしており、今後最終製品へ近づくにつれ、動作クロックも向上し性能も更に上ると見られています。

IntelではAMDのZenアーキテクチャーに対抗するべく、Alder Lake-SからCPU性能の大幅向上を進めましたが、Raptor Lake-Sでも手を抜くことなくシングルコア性能およびマルチコア性能両面で大幅向上すると見られています。

AMDではCOMPUTEX 2022の発表会で、シングルコア性能が15%”以上”向上すると発表をしていますが、もし今回のRaptor Lakeに関するリークが本当であればRyzen 7000シリーズは現行のRyzen 5000から35%もシングルコア性能を上げる必要があり、感覚的に厳しそうに感じます。

ただ、一方でAMDでは15%以上と書いた数字はワースト条件であるとも後で付け加えており、実機でのベンチマーク結果が出ない限りなんとも言えない状況になっています。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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