MediaTekの収益が2023年は前年比で70%増を記録。ハイエンドSoCのDimensity 9300が好調
聯發科元月營收衝16個月高點 天璣9300本季陸續導入AI平板 | 產業熱點 | 產業 | 經濟日報 (udn.com)
MediaTekは今までエントリーからミドルレンジ向けスマートフォン向けのSoCを作っており、単価が高く収益性が良いハイエンドモデルは競合のQualcommのSnapdragon 8シリーズに顧客を取られている状態でした。しかし、MediaTekが2023年に投入したハイエンドSoCのDimensity 9300などが好調であることから、2023年の決算は前年比で約70%近い成長を記録したようです。
同社の決算発表ではDimensity 9300は10億ドル以上の収益に貢献したとされており、2024年第一四半期は横ばいとなりますが、四半期毎に徐々に再度成長していく予測が建てられています。特に、2024年第三四半期から第四四半期にかけては次世代モデルのDimensity 9400を投入する予定で、このSoCでは最新鋭の3nmプロセスで製造がされるなどSnapdragon 8 Gen 4に迫るか超えるような性能が期待されています。
MediaTekのSoCのシェアは出荷台数が多いエントリーからミドルレンジ向けで人気であることからQualcommを大きく上回る状況が2022年までは続いていました。しかし、2023年になるとMediaTekは30%、Qualcommは29%と差は縮まってきています。しかし、モルガンスタンレーのアナリストの予測では2024年はMediaTekがシェアを35%に引き離すとみているようです。
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