AMDがZen 3+をソケットAM5向けにテストしていた模様。AMDのデータベースに登録される

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AMDがZen 3+をソケットAM5向けにテストしていた模様。AMDのデータベースに登録される

AMDのZen3+は2022年にノートPC向け製品としてZen3+ CPUアーキテクチャーとRDNA2を組み合わせたAPUで、比較的高いグラフィックス性能を発揮する製品となっていました。そのため、いずれかのタイミングでデスクトップ向けにRyzen 6000Gシリーズとして発売されるのではないかと期待されていましたが、実際には発売はされず、次に登場するデスクトップ向けAPUは2024年に発売されたRyzen 8000Gシリーズまでありませんでした。

ただ、このZen3+とRDNA2を組み合わせたAPUのデスクトップ向けは2023年にリークされたGIGABYTEの内部資料に記載されていたことからAMDが内々に開発していたと考えられていましたが、どうやらこのRyzen 6000GシリーズはZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズと同時投入されたソケットAM5向けにも開発されていたことがAMDの技術資料サイトから明らかになりました。

AMDの技術資料ポータルに掲載された情報はソケットAM5向けデスクトップ向けテストチップAPUと言うタイトルで、概要を見るとZen3+ 6nmコアとNaviシリーズ、つまりRDNA2を組み合わせたAPUと記載がされており、Family 19h Models 40h-4Fhと言う情報も記載されています。このFamily 19Hと言うのはRembrandtと言うコードネームでノートPC向けに投入されたAPUのことを指しており、Zen3+とRDNA2を組み合わせたRyzen 6000GシリーズについてはAMDは試作品を作るなど、発売に向けて開発がかなり進んでいたことが伺えます。

なお、このAPUに関してはどこかのタイミングで発売が中止され、お蔵入りとなっているはずですが、技術資料ポータルを見ると最近も2025年4月15日に情報の一部が更新されているようですのですが、詳細情報が見られないためその内容については不明です。ただ、エントリー向けモデルとしてラインアップされていたソケットAM4もDDR4の生産が中止されるなど販売継続がいつまで続けられるかは不明である一方で、ソケットAM5向けにはエントリーモデルがラインアップされていないことから、もしかしたらZen3+RDNA2で構成されたRembrandtをソケットAM5向けのエントリーモデルとして投入するかもしれません。

ただ、この更新日時については単純に互換性があるマザーボードや周辺機器が新たに追加されただけの更新かもしれませんが、どちらにせよまもなくComputex 2025が開催されますので、もしかしたらソケットAM5向けにエントリー向けAPUなどが投入されるなど想定外の新製品が登場するかもしれません。

ソース

AMD Ryzen™ AM5 Functional Test Vehicle Desktop Processors | AMD

https://docs.amd.com/v/u/en-US/dh286-amd-ryzen-am5-ftv

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • もしリリースされていたら、ミニPCに使われているAMDのAPUの種類がいっそう訳の分からない事になっていたのは間違いない。はい、てっきり5700UはZen3だと思って買っちゃいました。(Zen2でもばりばり使えていますよ)

  • ローエンド向けならZ2 Goか7020のAM5版の方が安上がりで良いのではありませんか。Zen2の4C8TでRDNA2、6nmのMendocinoですよ。

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