Zen 2はまだ現役。AMDがRyzen 3 4300Gを税込み15,800円で販売開始

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AMDでは2020年にZen 2 CPUとVega GPUを内蔵するRyzen 4000Gシリーズを一部のOEM向けに発売をしましたが、OEM向けに売れ残ったRyzen 3 4300Gを日本で2023年3月10日より15,800円で販売開始する事が明らかになりました。

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Zen 2はまだまだ現役? 2019年に投入されたZen 2 CPUを採用するRyzen 3 4300Gが3月10日より発売開始。

AMDではノートPC向けに投入されていたZen 2 CPUとVega GPUを搭載したAPU、Picasoをデスクトップ向けに転用したRyzen 4000G Renoirを2020年から発売していますが、これらは主にOEM向けにのみ発売がされており、自作PC向けにパーツ単品が売られているのはRyzen Proシリーズのみとなっていました。

しかし、OEM向けでこのRyzen 4000Gを採用するPCはあまり存在しておらず在庫が余っているためなのか、2023年3月10日よりエントリーモデルであるRyzen 3 4300Gを新たに発売開始する事が明らかになりました。

このRyzen 3 4300GはCPUとGPUを組み合わせたAPUとなっており、CPU側は4コア8スレッドでベースクロックは3.8 GHz、ブーストクロックは最大4.0 GHzに設定されており、L2キャッシュは各コア512KBで合計2MB、L3キャッシュは4MBとなっています。

GPU側にはVegaアーキテクチャを採用しており、Compute Unitは6基で動作クロックは最大1.7 GHzで動作し、APU全体のTDPは45~65Wの範囲で調整が可能になっています。

このRyzen 3 4300Gはエントリーモデルという事もあり、性能面で期待できる側面は少なくCinebench R23ではシングルコアが1162pt、マルチコアが5995ptとなっています。

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同等性能のCPUは2017年に発売されたKaby Lake世代のCore i7-7700Kとなっており、少し前のハイエンドCPU並みとなっているため、Youtubeやネットサーフィン、オフィス用途での使用であれば不自由のない性能と言えます。ただ、Ryzen 3 4300Gの価格が15,800円である事を考えると、+4000円(+25%)出して上位のRyzen 5 5600Gを買えば性能が1.85倍に伸びるため、コストパフォーマンスと言う観点で見るとRyzen 5 5600Gを買った方が幸せになれると考えられます。ただ、消費電力はRyzen 5 5600Gの最大80Wに比べて、Ryzen 3 4300Gは最大60W程度と低いためファンレスPCや超小型PCなどを考えている人にはRyzen 3 4300Gは最適かもしれません。

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このRyzen 3 4300Gはオーバークロックが可能とAMDのサイトには掲載されているため、オーバークロックを行い性能を引き上げる事は可能と見られています。ただ、このCPU自体にオーバークロック耐性があるかは微妙な上、オーバークロックすればするほど電力効率が悪化し、Ryzen 3 4300Gの魅力の一つでもある消費電力の低さが失われるため、性能を気にするのであれば、多少高くてもRyzen 5 5600Gを買った方が良いと考えられます。


 

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 1111のフロントエンド(DirectML版)でAIお絵描きすると、CPUモードの3倍ぐらいの速度しか出ないので、
    もう少し性能が欲しいところです。
    どちらかと言うとグラボを挿してVRAM消費を抑えるのに、iGPUに通常タスクを割り当てて使うという使い方の方が向いていますね。

    メモリに関してはRenoirでのOCはImpressに記事があります。
    FCLK2500MHz(1:1)でDDR5-5000ぐらいまで回りますが、vDIMM 1.4vならDDR5-4600~4700ぐらいですね。
    海外だとMicronチップのDDR4-3000/3200を4800にOCする人が結構多い感じです。
    2DIMMスロットのマザーの方が配線距離が短く信号反射も少ないので、APUでは高クロック低レイテンシーの動作が可能です。
    Gigabyteの2DIMMスロットのB550マザーはDDR4-5200~5400ぐらいまで回せました。
    (DDR4もDDR5も同じです。DDR4-4400以上、DDR5-7200以上は2DIMMスロットマザーを推奨します。)

    >DDR4-4400メモリでRyzen PRO 4000の性能を引出せ!DDR4-2666~4400まで性能を比較

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