XBOXのハンドヘルド型にはAMDのAPUを搭載。Armは採用せず?

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XBOXのハンドヘルド型にはAMDのAPUを搭載。Armは採用せず?

Microsoftでは次世代XBOXの開発を進めており、次世代機は2026年から2027年頃に登場すると噂されていますが、最近Qualcommの求人ページにてArmを搭載したXBOXに関する情報が記載されていました。そのため、次世代XBOXではArmチップセットを搭載するのではないかと噂されていましたが、リーカーより次世代XBOXに関してはArmは採用せず、互換性を重視してAMD製のカスタムAPUを搭載する方針であるとのことです。

MicrosoftはこれまでにもXboxブランドの携帯型デバイスを市場に投入していますが、これらはXboxブランドが付与されているものの、実質的にはASUSのROG Allyなどをベースとした他社製デバイスでした。しかし、Microsoftは現在、自社開発による真のXbox携帯型デバイスの開発も進めていると報じられており、このデバイスには専用に開発されたAMD製の低消費電力APUが搭載される見込みであると、前述のKeplerL2氏は指摘しています。

ただし、MicrosoftはXboxブランドを冠した他社製の携帯型デバイスも複数モデル市場に投入する計画があると見られています。これらのデバイスには、主要なチップとしてAMDのRyzen Z2 Extremeのほか、IntelのLunar LakeやPanther Lake、そしてQualcommのSnapdragon X EliteやNVIDIAのN1といった様々なプロセッサが搭載される可能性があります。したがって、数日前に話題となったQualcommの求人情報に記載されていた「Snapdragonで構築されたXbox製品」とは、これらのXboxブランドを冠した他社製の携帯型デバイスの一つを指していた可能性が考えられます。

MicrosoftのXboxシリーズは、Xbox One以降、一貫してAMDのx86系CPUおよびGPUアーキテクチャをベースとしたAPUを採用し続けてきました。仮にArmアーキテクチャへ移行すれば、これまでに発売された膨大な数のゲームとの互換性が失われることになります。さらに、ゲーム開発者側にとっても開発環境の大幅な変更や最適化コスト増につながり、結果としてXboxプラットフォームでのタイトルリリースを敬遠する動きが出る可能性も否定できません。

特にXboxは、市場シェアで先行するNintendo SwitchシリーズやソニーのPlayStationシリーズに追いつく必要があるほか、Game Passなどを通じたWindows PCとのエコシステムの親和性も極めて重要です。これらの点を考慮すると、ノートPCであるSurfaceのArm化とは影響の大きさが異なります。KeplerL2氏が指摘するように、既存の互換性を維持し、開発エコシステムへの影響を最小限に抑えるために、引き続きAMD製のAPUを採用するという選択は、Microsoftにとって合理的な判断と言えるでしょう。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • AMDから「QualcommにするならウチのXbox担当開発陣を全部引き上げるからね?」と言われてもおかしくない状況だし、QualcommにXboxのハードウェア設計をゼロから行えるだけの余力は無いだろうし、あくまでもQualcommは、AMDとの共同を考えてそうだしAMDは自分のところでArmアーキテクチャのCPU製造の立ち上げやってるからAMDに大義ありって判定かな。

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