Core 2など古めのCPUにNVIDIA最新ドライバー555以降を入れるとBSoDになる模様。対策はインストール回避のみに
NVIDIAではGeForceグラフィックカード向けにドライバーバージョン555を2024年5月21日にリリースし、現在の最新バージョンは560.70までバージョンアップが進んでいますが、5月に公開されたドライバーバージョン555以降とPOPCNT命令に対応しないCPUを組み合わせると、BSoDのループに陥ることが明らかになりました。
POPCNT命令は最近のCPUには対応していますが、非対応のCPUはIntel Core 2 DuoやCore 2 Quad、AMD Athlon 64やX2などかなり古いモデルになります。これらのCPUはWindows 11では動作しませんが、Windows 10では動作可能です。
NVIDIAはこの命令に対応していないCPUに対するドライバーサポートを終了することをノレッジベースに公開しましたが、このサポート終了はインストール不可という生ぬるいものではありません。非対応システムにドライバーをインストールするとシステムがBSoD状態に陥り、『SYSTEM THREAD EXCEPTION NOT HANDLED』というエラーコードが表示され、このBSoDのループ状態に陥ることが分かっています。
このPOPCNT命令に非対応のCPUでは、GeForce GTX 750 Ti以降のグラフィックスカードが動作しません。そのため、この組み合わせのPCを持っている方は、Windows Updateの設定でドライバーの自動アップデートを無効化するなどして、NVIDIAドライバー555以降がダウンロードおよびインストールされないように設定することが推奨されます。
この事象は2010年代に登場したCore 2系とGeForce GTX 750 Ti以降のグラフィックカードを組み合わせた場合にのみ発生するため、影響を受ける人は少ないと言えます。そのため、大きな問題にはならないと考えられますが、もしこのような特異な環境でBSoDに遭遇する場合は、新しすぎるNVIDIAドライバーをインストールしていないか確認すると良いでしょう。
EOL Windows driver support for older CPUs without POPCNT instruction | NVIDIA
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