Windows 12の名称はボツに。新OSの忌避感を回避するためにWindows 11 24H2として投入する方向に
Microsoftは2024年に現行のWindows 11の次世代バージョンであるWindows 12を開発しているというリークが2023年頃から登場しています。このWindows 12ではMicrosoftのAIであるCoPilotをフル活用したものとなり、このAI機能をフル活用したい場合はAI処理に特化した高性能なNPUを搭載するか、それなりのGPUを搭載する必要があると言われています。
そんなWindows 12ですが、Microsoft社内では開発が進められているものの、Windowsの開発状況などを投稿しているWindows Insiderブログにて、Windows 11 24H2の開発が進められているなどWindows 12の存在を暗に否定する投稿が行われたようです。
Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26052 (Canary and Dev Channels) | Windows Insider Blog
Windows 12についてはMicrosoftが存在を公式に発表したものではありませんが、リーカーからの情報の他に、リークされたIntelの社内資料やQualcommの決算発表などWindows 12などWindows 11に次ぐメジャーアップデートの開発を進めているのは確実でしたが、Windows Insiderブログによると、現在CanaryおよびDevチャンネルで確認できる数字26から始まるビルドは『Windows 11バージョン24H2として識別される』ということを明らかにしています。
While the Canary Channel is now on Windows 11, version 24H2, this is just temporary. At some point in the future, the Canary Channel will jump ahead to receiving new builds not matched to any specific release in a higher build series.
Windows Insider Blog
Microsoftが2024年に向けて様々な機能を追加したWindowsを準備していることには変わりありませんが、Windows 12としてではなくWindows 11として投入する理由は明確にはされていませんが、新OSに対する忌避感を回避する狙いがあると考えられます。
特に今回の新しいWindowsではCoPilotなど生成AIが多用されるとも言われている他、これらの機能を利用するには高性能なCPUやGPU、NPUが必要と言われています。
そのため、Microsoftでは生成AIに対して忌避感がある層への対策や、生成AI機能の利用のみに必要な高性能なハードウェアがWindows 12として出した場合、用途に関わらず必要と誤った認識が広がる可能性があることを考慮して、Windows 12ではなくWindows 11の新バージョンとして投入されると考えられます。
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