Microsoftが Windows 11 の右クリックに『AIアクション』ボタンを追加へ。邪魔な機能に?
Microsoftでは同社が推し進めるAI機能であるCopilotをWindows 11への統合を進める姿勢を強めており、Copilotを標準搭載したり、ファイル選択時に『Copilotに聞く』などを追加していますが、さらに別のAI機能をエクスプローラーに統合することを計画していることが明らかになりました。
この新しいAI機能を内蔵したエクスプローラーは開発者向けのプレビュー版であるWindows 11 Preview Build 26200.5603に含められているため、まだ一般公開はされていませんが近いうちにWindows 11 24H2のアップデートまたは大規模アップデートとなるWindows 11 25H2などに含まれる可能性があります。

機能としてはエクスプローラーで画像ファイルを選択した状態で右クリックするとコンテクストメニューに『AIアクション』と言う項目が増えており、これらを選択すると「Bingのビジュアル検索」に送信し、インターネット上で類似のコンテンツを検索する機能や、標準の「写真」アプリと連携し、画像の背景をぼかしたり、不要なオブジェクトを削除したりする機能が提供されます。さらに、「ペイント」アプリを利用して、画像の背景をワンクリックで除去する機能(全面除去または選択ツールを利用した部分除去)も利用可能になるようです。
このAIアクションは現時点では.jpegや.pngなどの画像ファイルでのみで動作しますが、MicrosoftではOneDriveやSharePointに保存されている.docxや.pptxなどのOfficeドキュメントにも対応する予定で、AIが内容を要約したり、FAQリストの自動作成などが計画されているようです。ただ、このAI機能はMicrosoft 365の法人契約者向けに提供される予定で、個人向けには後ほど提供されるとのことです。
なお、Microsoftではこれらの機能のほかに、Windows 11のウィジェット機能にMSNを通じて配信されるサイトからキュレーションされた内容を表示するなどAIを盛り込んだ新機能を続々と投入する予定ですが、これらのAI機能ゴリ押しの姿勢はCopilot導入時にユーザーから批判を喰らった過去もあるため、Microsoftがユーザービリティとのバランスをどのように取るのか、また不要と考えるユーザーに対してオプトアウトできるオプションを用意するのかなど注目されます。
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