Ryzen CPUの性能改善パッチがWindows 11 23H2向けに配信開始

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Ryzen CPUの性能改善パッチがWindows 11 23H2向けに配信開始

AMDのRyzen 9000シリーズでは分岐予測パイプラインが強化されたことでパフォーマンスが向上したはずだったのですが、この分岐予測への最適化はプレビュー版であるWindows 11 24H2には含まれていたものの、現時点で一般的なWindows 11 23H2には反映されていませんでした。その結果、Ryzen 9000シリーズについては発売時のレビューなどでゲーミング性能含めた全体的なパフォーマンスがAMDの想定より低く、評価としてもあまり良くない状態でしたが、AMDおよびMicrosoftはRyzen 9000シリーズおよびRyzen 7000シリーズなどのパフォーマンスを改善するパッチをWindows 11 23H2向けに配信を開始しました。

このRyzen CPUのパフォーマンスを改善するパッチは「KB5041587」と呼ばれ、Windows Updateのオプションの更新プログラムとして配信が行われる見通しになっていますが、現時点でMicrosoftが公開しているパッチノートにはRyzen CPU含めたパフォーマンス向上に関する記述はありません。ただ、AMDの広報より各メディア向けにKB5041587を適用することで24H2並のパフォーマンスが発揮できることが案内されています。

このKB5041587アップグレードを適用することで、Ryzen 9000シリーズおよびRyzen 7000シリーズCPUのゲーミング性能は平均10~11%、一部ゲームでは30%近い性能向上が期待できるなど特にRyzen 7000シリーズCPUなど旧世代のCPUを使っているユーザーにとっては無料で大幅な性能向上が期待できるアップデートになっています。

一部ユーザー向けの注意点としてKB5041587へアップデートするとWindowsとLinuxでデュアルブートしているシステムでLinux側が起動できなくなるという不具合が確認されていますので、該当するユーザーはKB5041587のリリースノートに記載されている回避策を確認してからアップデートを行うことが推奨されます。

ソース

2024 年 8 月 27 日 — KB5041587 (OS ビルド 22621.4112 および 22631.4112) プレビュー | Microsoft

https://support.microsoft.com/ja-JP/topic/august-27-2024-kb5041587-os-builds-22621-4112-and-22631-4112-preview-9706ea0e-6f72-430e-b08a-878963dafe08

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