Microsoftが「Windows Intelligence」を投入へ。Copilotとは別機能に?
Microsoftは自社のAIサービスとしてCopilotを全面的に推進しており、最近のノートPCではAI PCと称してCopilotボタンを追加したり、NPUを搭載する製品ではCopilot+対応と謳い、さまざまなAI機能への対応をアピールしています。しかし、コンシューマ向けに付加価値を訴求することができておらず、押し付けがましい印象から、Copilotに対する評判もあまり良くありません。そのため、MicrosoftではAppleの「Apple Intelligence」などを参考に、Windows内蔵のAI機能を大規模にリブランディングし、「Windows Intelligence」という名称でAI機能を再編成する可能性が高まっています。今回、この「Windows Intelligence」という名称がWindows 11向けに今後使用されるための準備が実際に行われていることが明らかになりました。
Placeholder page for what will eventually become Windows Intelligence settings. Should let you toggle WI system-wide, then user-wide, as well as browse recent activities that tapped into WI resources. pic.twitter.com/iuKjZZfiRh
— Albacore ☁️ (@thebookisclosed) November 10, 2024
プレビュービルドのWindowsの新機能などを解析しているAlbacore氏によると、Windows 11 24H2 26120.2213では設定画面にAI機能に関する項目が隠された状態で追加されています。Windowsのシステムファイルの一部を編集することで、隠された項目が表示されるようになるようです。
Windows Latestが実際にこの隠された項目を表示させたところ、現在は「Generative AI」と暫定的に命名されていますが、最終的にはこの「Generative AI」と書かれている部分がすべて「Windows Intelligence」に置き換えられる見込みです。
設定では「Windows Intelligence」を使用するかどうかを選択できるため、オプトアウトも簡単に行えます。使用する場合、「Windows Intelligence」が利用可能なアプリを個別に設定できるほか、直近で「Windows Intelligence」やNPUにアクセスしようとしたアプリが表示されるなど、Copilot+のリコール機能で懸念されていたセキュリティやプライバシーへの懸念を踏まえ、透明性が高められた設定となっています。
なお、この「Windows Intelligence」は複数アカウントが存在するPCの場合、各ユーザーごとに設定が可能です。また、Copilot+のリコール機能とは別の設定項目として用意されているため、MicrosoftではCopilot+を「Windows Intelligence」に置き換えるのではなく、別機能として提供する可能性が高いと考えられます。
「Windows Intelligence」に関しては現時点でのリリース時期など詳細は不明ですが、Windows 11に機能として導入する準備が進められているため、2025年1月に開催されるCES 2025などで何らかの発表が行われるかもしれません。
Leak confirms Windows 11 AI “Windows Intelligence” brand, privacy features | Windows Latest
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