Intel N100後継 Wildcat Lake の仕様が判明。2P+4LPEの6コア構成に。Panther Lakeは最大16コア
Intelは2025年に現行のArrow LakeならびにLunar Lakeとして登場したCore Ultra 200シリーズの後継モデルとして、Panther Lakeとして登場するCore Ultra 300シリーズの投入を計画していますが、今回リーカーよりこのPanther Lakeのコア構成やNPU性能に関する情報が登場した他、2023年に投入されたエントリー向けCPUのAlder Lake-NであるIntel N100シリーズの後継モデルと見られるWildcat Lakeの情報も新たに登場しました。
Panther LakeはTDP28W~45WをカバーするノートPC向けCPUになっており、CPUはコア構成が異なる3つの種類が存在しています。
最上位モデルでTPD 45Wで動作するCPUは4P+8P+4LPeコアの合計16コア構成で、これは現行のArrow Lake-Hの最上位CPUと同じ構成です。しかし、GPU側のコア数がXeコアが12コアと現行の8コアから4コア増になっているほか、NPU性能もCPU+GPU+NPUを合わせると180 TOPsで、NPU単体でも120TOPsと大幅強化されています。また、似たCPU構成で中間CPUとなるモデルも存在しており、CPUのコア構成は同じですが、Xeコアの数が12から4コアに落とされたモデルが存在しています。
また、TDP28W以下で動作する下位のCPUは4P+0P+4LPe構成で、Arrow Lake-Hには存在しないものの、Lunar Lakeと全く同じコア構成になっています。そのため、実質的にこのPanther Lake-HはLunar Lakeの後継モデルとしてラインアップされると考えられます。また、GPUのXeコアは8コア、NPU性能も40 TOPsとこちらもLunar Lakeと同じになっていますので、Lunar Lakeに対してCPUとGPUのアーキテクチャー刷新により性能向上が行われたモデルと言えそうです。
Wildcat LakeはIntel N100などエントリー向けCPUになると見られるモデルですが、コア構成などは明らかにされていませんでしたが、Jaykihn氏によるとCPUは2P+0E+4LPeで合計6コア構成になる見込みです。このWildcat LakeはP-Coreを2コア搭載しているため、E-Coreのみを搭載していたIntel N100やN300より大幅な性能向上が期待できる一方で、LPeコアを4コア搭載することで低い消費電力での動作にも期待できます。そのため、ミニPCや廉価なノートPC、Chromebookでもかなり使える性能を実現すると言えそうです。
なお、このWildcat LakeはNPU性能は18TOPsで、CPU+GPU+NPUの合計では40TOPsあるものの、NPUだけで40 TOPsには満たないためCopilot+には非対応となります。
Panther LakeとWildcat Lakeは2025年後半から2026年はじめにかけて順次投入される予定ですが、全体的にCPU性能はアーキテクチャー変更による性能向上に留まるものの、GPUに関しては上位モデルではコア数が増えるなどAMDのStrix PointやStrix Haloなど内蔵GPU性能を強化したモデルを意識した構成になっています。
Jaykihn | X (Twitter)
コメント
コメント一覧 (1件)
性能は良さそうだけどその分コストもかかるから純粋なN100/N150の後継ではなさそう
今は影が薄いCore 3の方にWildcat Lakeを持ってくるんじゃないかな?