Valveが新型デバイスを開発中? 据え置き型ゲーム機になる可能性も

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Valveが新型デバイスを開発中? 据え置き型ゲーム機になる可能性も

Valveが2022年に発売したSteam Deckはハンドヘルド型デバイスとして高い人気を獲得し、Steam Deck 2など後継デバイスの登場も待ち望まれている状態ですが、Github上に登録された情報にて、HDMIで機器間制御を行うCECに関するコードでValveの新デバイスと見られる情報が追加されていることが発見され、ValveがSteam Deck 2または全く新しい新型デバイスを開発している可能性が明らかになりました。

登録されたHDMI CECはValveの社員によって1か月ほど前に「Fremontと呼ばれる機器向け」に登録されたことがコメントで明らかになっていますが、HDMI CEC自体はChromeOS Embedded Controller向けで、その中にはAMD Lilacと記載されています。このコメントから、このAMD Lilacと言うのは内蔵されるAPUのコードネームと見られています。

Fremontと呼ばれる機器自体、Steam Deck 2なのか、まったく別デバイスなのか不明です。ただ、AMD Lilacに関しては既にGeekbenchベンチマークなどに登録はされており、そのほとんどはRyzen 5 8540UとRadeon RX 7600M XTを搭載したモデルで、OSもWindows 11 Proを動かしたものになっています。ただ、この構成の場合、CPU自体はZen 4+RDNA3と言うことでSteam Deckの後継として相応しいAPUになっています。しかし、内蔵GPUのRadeon RX 7600M XTは最大120W使用するディスクリートグラフィックスであるため、ハンドヘルド型デバイスには相応しいスペックではなく、Steam Machineなど過去にValveが開発していた据え置き型ハードウェアに最適と言えるスペックになっています。

このGithub情報の詳細を解析したBrad Lynch氏によるとAMD Lilac自体はAMDが提供する開発者用のテストプラットフォームのようで、ValveがFremont用のハードウェアを完成させるまでの暫定デバイスであるとしているため、そもそもこのFremont自体、開発の初期段階であると言えそうです。ただ、このHDMI CECの情報から、FremontにはフルサイズのHDMI Type-Aポートを備える記載もあることから、Steam Deck 2のようなハンドヘルドデバイスの可能性はほぼなく、Fremont自体は据え置き型デバイスである可能性が高いと考えられています。

なお、今回のCECに登録されたのはChromeOSのものであることから、ChromeOS向けデバイスなのではないかとも考えられそうですが、このChromeOS Embedded Controllerは汎用性が非常に高くオープンソースのマイクロコントローラーとして使われるケースもあるとのことで、SteamがChromeOS向けに何かを作っている可能性はあまりないともBrad氏は述べています。

Valveに関してはSteam Deck発売前に、Steam Machineと言う据え置き型ハードウェアを開発していましたが、PS4やXbox OneやPCに対して差別化が図れず販売不振のまま終わりましたが、再び据え置き型デバイスに参入するのか注目が集まります。

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