Surface Pro 10とSurface Laptop 6のCore Ultra 5搭載モデルのベンチマークが登場。Surface Laptop 6ではCPUのTDPが28Wに強化
Microsoftでは3月21日に次世代SurfaceラインアップとしてSurface Pro 10とSurface Laptop 6の発表を予定していますが、一足先にこの2モデルの内、Intel CPUのCore Ultra 5搭載モデルのベンチマークが登場しました。
ベンチマークはGeekbench5で計測されており、Surface Pro 10が『OEMHT』と言うコードネーム、Surface Laptop 6が『OEMML』と言うコードネームで登録されています。
Surface Pro 10を示すOEMHTについてはCPUにはCore Ultra 5 135Uが搭載されています。このCPUはP-Coreを2コア、E-Coreを8コア、LP E-Coreを2コアを搭載した12コア14スレッドのCPUで、TDPは15Wに設定された低消費電力CPUになっています。CPUのP/Eコアの構成は先代のSurface Pro 9に搭載されているCore i5-1235Uと同じですが、マルチコア性能はCore i5-1235Uが6000ポイント程度に対して、Surface Pro 10に搭載されるCore Ultra 5 135Uでは6300ポイントと5%伸びています。
今回登場しているスコアはシングルコアが異様に低いなど最大性能が発揮されていない可能性が高いのですが、それでも先代モデルを超える性能を発揮しているため性能面では大きな違いを感じることができそうです。
Surface Laptop 6ではCPUにはCore Ultra 5 135Hが搭載されています。このCPUはP-Coreを4コア、E-Coreを8コア、LP E-Coreを2コアの合計14コア、18スレッドでTDPは28Wに設定されます。先代のSurface Laptop 5に搭載されているCore i5-1235Uに対してP-Coreが2コア増えているほか、i5-1235UのTDP15Wから28Wに強化されているため全体的に性能は大きく上がると言えます。実際にベンチマークではマルチコアで8633ポイントを記録しており、Core i5-1235Uの6000ポイントから1.4倍を超える性能向上が確認できます。
Surface Pro 10のベンチマーク結果と同じくこのスコアは最適化されていない状態と考えられ、冷却などがしっかり行われれば10000ポイントに迫るスコアも可能であるため、Surface Laptop 6のCPU性能については非常に高いと言えます。
今回登場したSurface Pro 10とSurface Laptop 6では両方ともCore Ultra 5が搭載されていましたが、恐らく上位モデルではCore Ultra 7なども選択可能であると言えます。ただ、Surface Pro 10に搭載されるCore Ultra 5 135Uに対して上位のCore Ultra 7 165UはCPUやGPUのコア数は変わらず、動作クロックの向上だけに留まるため仮に2モデルの中から選択できてもコストパフォーマンスの観点ではあまり高くありません。
一方でSurface Laptop 6搭載のCore Ultra 5 135Hに対して上位モデルで選択可能と考えられるCore Ultra 7 155HではP-Coreがさらに2コア増え、6P+8E+2PとかなりパワフルなCPU構成になるためSurface Laptop 6については動画編集などにも耐えうる強力なノートパソコンになりそうです。
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