QualcommではノートPCやタブレットなどへの搭載を想定したハイエンドArm SoCであるSnapdragon 8cxの最新バージョン、Snapdragon 8cx Gen 4を2024年までに投入を予定していますが、このSnapdragon 8cx Gen 4では最大のライバルでもあるApple製SoC Apple M3を超えるような性能が発揮できている事が最新のリーク情報で明らかになりました。
Snapdragon 8cx Gen 4はApple M3を超える性能となる可能性。ただし消費電力が問題点となる可能性
QualcommではノートPCやタブレット向けをターゲットにしたArm SoCのSnapdragon 8cx Gen 4を2024年までに投入を計画しています。このSnapdragon 8cx Gen 4では先代のSnapdragon 8cx Gen3ではライバルのApple M2に対して70%ぐらいの性能しか発揮できず、あまり多くのPCで採用されませんでした。しかし、このリベンジとして投入されるSnapdragon 8cx Gen 4では性能を大きく上げるべく、CPUにはNuviaを買収して得た技術などを活用した独自CPUのOryonを搭載するなど性能向上代は大きくなると見られています。今回はそんなSnapdragon 8cx Gen 4の性能についてベンチマーク情報がリークとして出現しました。
このSnapdragon 8cx Gen 4については高性能コアが8コア、高効率コアが4コア構成と性能に振った構成になっており、過去に登場したベンチマークのリーク情報ではApple M2 SoCに対してシングルコアは32%劣るものの、マルチコアは13%優れる結果となっていました。
前回もSnapdragon 8cx Gen 4のベンチマーク情報についてリークしていたRevegnus氏が今回は最新のSnapdragon 8cx Gen 4の他にApple M3に関するGeekbenchベンチマーク情報をリークしています。このリークによると、Snapdragon 8cx Gen 4はシングルコアが1800pt、マルチコアが14000~14500ptになるとのことで、前回登場したリークに比べるとシングル、マルチ共にスコアが大きく伸びています。
Apple M3と比べるとシングルコアはSnapdragon 8cx Gen 4の方が28%劣る結果にはなっていますが、マルチコアにおいては27%優れた結果となっており、全体的な性能ではSnapdragon 8cx Gen 4の方が優れている結果になっています。
注意点もあるようで、今回登場したSnapdragon 8cx Gen 4については動作クロックが最大である3.4 GHzであることから消費電力は必然的に高まると見られています。一方で、Apple M3についてはマルチコア性能は劣るもののシングルコア性能は高く、CPUこコア構成は高性能コア4に対して高効率コアは8コアとSnapdragon 8cx Gen 4にと真逆の構成となっておりワットパフォーマンスは非常に高いと見られています。
先代のSnapdragon 8cx Gen 3についてはパフォーマンスがあまり高くなかったことから採用されるPCなどは少なかったのですが、今回のSnapdragon 8cx Gen 4については消費電力次第なところはあるものの、性能が大きく向上していれば先代よりも普及すると見られています。
コメント
コメント一覧 (2件)
記事とは全く関係ないんですが
地味にRSS直ってて嬉しいです
ありがとう
ARMベースはx86_64ベースと比較するとマルチスレッド性能と消費電力が得意でシングルスレッド性能は劣る、というのが一般的な評価だったと思います。
intelの凋落ぶりが目立つとは言え、、シングルスレッド性能でも差がなくなるという話であればARMベースへのシフトが一気に加速するかもしれませんね。
RISK-Vは現状カオスで予測が難しいですが、市場はどう変遷していくのか楽しみでもあります。
まぁ個人的な興味としてはPCサーバをARMベースPCに置き換えたい、程度ですが。