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ソニーがPCIeタイプのPlayStation 5 (PS5)向け開発キットを計画中?

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ソニーがPCIeタイプのPlayStation用の開発キットを計画中

PlayStation 5(PS5)やNintendo Switch 2といったコンソール向けゲームを開発するには、各社が提供する開発キットを入手する必要があります。しかし、この開発キットは非常に高価であり、セキュリティ上の制約から複数台を入手するのは難しく、ゲーム開発のボトルネックとなることも少なくありません。ソニーはこの課題に対して、画期的な解決策を検討していることが明らかになりました。

米国特許商標庁に出願された情報によると、ソニーはPS5向けなどの開発キットについて、PCやサーバーに搭載できるPCI Express接続型の「コンソール・コンピューティング・カード(CCC)」と呼ばれる新しい形態を検討しています。

このCCCにはPS5と同様のAPUやGDDR6メモリーが搭載され、PS5などコンソール環境を再現可能です。従来の開発キットと異なるのは、PC本体とコンソール環境を橋渡しする「エンドポイント管理ブリッジ(EMB)」と呼ばれるチップが組み込まれている点です。

このEMBにより、ストレージの仮想化や複数のCCC間でのデータ共有、ビデオフレームのキャプチャーなどが可能となり、開発効率を大幅に向上できるとされています。

開発キットのクラウド化で幅広い開発者を取り込む?

近年のゲーム開発は規模が非常に大きく、特にAAAタイトルでは複数の国や企業が関わる国際的な開発体制が一般的です。CCCをサーバーに搭載すれば、世界中の開発者がインターネット経由で開発キットへリモートアクセスできるようになり、物理的な開発キットを海外や他社へ輸送する必要がなくなります。これにより、セキュリティリスクを低減しつつ、開発環境やリソースの共有による効率化が実現できると考えられます。

なお、このPCIe型開発キットが現行のPS5向けや将来のPS6向けに実用化されるかは現時点では不明です。ただし、Nintendo Switch 2では開発キット不足が深刻化し、ゲーム開発の遅れが指摘されていますので、ソニーがPS6世代でこうした仕組みを導入すれば、新作ゲームを迅速に新しいコンソールで展開できるほか、大規模スタジオからインディーまで幅広い開発者にとって魅力的な環境となる可能性があり、PC版ゲームをすぐにPSプラットフォームで展開してもらえるようになります。そのため、ユーザーにとっても開発者にとっても期待が出来るアイディアと言えますが、ソニーが本当にこの開発キットを実現するのか含めて、今後の動向に注目が集まります。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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