Solidigm がコンシューマ向けSSD事業から撤退。データセンター向けに注力
Intelでは過去にSSDなどのNANDフラッシュ事業を展開していましたが、同社はこのNANDフラッシュ事業について2021年にSK Hynixに売却し、そのあとに事業を引き継ぐ形で設立された企業がSolidigmと呼ばれています。このSolidigmについてはP41 PlusとP44 Proと呼ばれるコンシューマ向けSSDを展開しており、日本では発売当初は1万円を超えるキャッシュバックを行う大盤振る舞いなキャンペーンを展開するなどで話題になっていました。
しかし、どうやらSolidigimに関して台湾のITHomeによると近々コンシューマ向けSSD事業から撤退し、より収益が望めるエンタープライズ向けSSDに特化する事業形態に改めることが明らかになりました。
昨年、Solidigmはコンシューマー向けSSDを取り扱うお客様に対し、P41 PlusとP44 Proが当社の最終製品になること、および今後のコンシューマー向け製品については親会社のSK hynixが提供するクライアント向けロードマップに移行していただくようお伝えしました。Solidigmは現在、データセンター向けSSDに注力しており、AI向けハイキャパシティのeSSD分野でトップを獲得しているほか、AIデータパイプラインや一般的なコンピュートワークロードを網羅する最も幅広い製品ポートフォリオを展開しています。
Solidigm 広報担当
Solidgimによると同社が発売したコンシューマ向けSSDであるP41 PlusとP44 Pro以外のコンシューマ向けSSD製品は今後発売されず、コンシューマ向けSSDを求めるユーザーは親会社のSK Hynixが発売するモデルを代替品として購入することを案内しています。また、Solidigmの今後についてはAI向けデータセンターで堅調な需要が見込める大容量eSSD (エンタープライズ向けSSD)に注力する計画であることを明らかにしています。
SolidgimのP44 ProやP41 Plus SSDについては競合に対して見劣りしない性能を発揮しつつも比較的安価な価格で販売していたことや、信頼性に定評があった元Intel SSDということもあり市場での評価は高めでした。そのため、新製品ラインアップとして次世代製品の開発も行われていたようで、一部レビューアー向けには同社が発売予定だったサンプルも送付済みだったとのことです。
ただ、SSD事業に関しては2023年に見られた供給過多や需要低下により大幅な価格下落に悩まされており、その後は価格が上昇するも価格は不安定な状況が続いていました。一方で、データセンター向けSSDについてはAI需要などにより価格は安定しているため、コンシューマ向けSSD事業については撤退することが決定されたと考えられています。
なお、この撤退が行われても保証期間内まではサポートが行われると見られていますが、SSDファームウェアなどのアップデートに関しては今後は行われなくなると見考えられるため、仮に脆弱性や不具合発生時にはユーザーは対応に苦慮することが予測されます。
Solidigm 官网显示其客户端固态硬盘均已停产,无后任产品 | IT Home
https://www.ithome.com/0/821/908.htm
Solidigm finalizes consumer SSD market exit with discontinuation of drives [Updated] | Tom’s Hardware
コメント