Snapdragon 8 Gen 4のベンチマークが登場。性能はApple M1並に
Qualcommでは2024年10月ごろに次世代フラッグシップチップセットのSnapdragon 8 Gen 4をスマートフォン向けに開発しており、リーク情報では最大4.2 GHzを超える動作クロックでGeekbenchのベンチマークスコアが1万ポイントを超えるとも言われていました。そんなSnapdragon 8 Gen 4のGeekbench 6ベンチマークが登録され、性能が明らかになりました。
Snapdragon 8 Gen 4のコア構成はDimensity 9300と同じくE-Coreレスのチップセットになると言われています。今回のベンチマークでは4.1 GHzで動作するプライムコアが2コアと2.8 GHzで動作するP-Coreが6コアの合計8コア構成です。このコアはすべてSnapdragon Xに搭載されているOryonアーキテクチャーをベースにしており、ARMアーキテクチャーはv8です。
Snapdragon 8 Gen 4のベンチマークスコアは、シングルコアが2884ポイント、マルチコアが8840ポイントを記録しています。
シングルコア性能は先代のSnapdragon 8 Gen 3に比べて34%向上しており、Apple A17 Proに対しても同等レベルの性能を持っています。この高いスコアは新アーキテクチャーと4.1 GHzという高い動作クロックにより実現されています。
マルチコア性能も先代のSnapdragon 8 Gen 3に比べて32%向上し、Apple A17 Proに対しては23%高いスコアです。また、同等のApple SiliconはApple M1であり、非常に高いマルチコア性能を発揮できるようです。
ただし、今回のGeekbench 6のスコアは6月ごろに出現したクアルコム・リファレンス・デザイン(QRD)を用いたスコアで、まだ最適化の途中の結果だとリーカーの未消失的亡灵氏は述べています。量産モデルでは最大4.37 GHzで動作する見込みで、シングルコアは3250ポイント、マルチコアは10800ポイント程度を発揮しているとのことです。そのため、Snapdragon 8 Gen 4は量産に近づくにつれてスコアが向上し、最終的にはマルチコアは10000ポイント程度に到達すると予想されています。
Snapdragon 8 Gen 4は2024年10月21日から23日にハワイで開催されるSnapdragon SUMMITで正式発表される見通しで、搭載スマートフォンのグローバル展開は2025年以降になると言われています。
Snapdragon 8 Gen 4では、Snapdragon Xシリーズに搭載されているOryonアーキテクチャーとほぼ同じコアが採用されており、シングルコア、マルチコア性能共に非常に高い性能を持っているようです。これにより、QualcommはSnapdragon SUMMITでApple Siliconを超えたことをアピールすると見られています。ただし、少々気になるのはARMアーキテクチャーがv8である点です。Apple M4と同じアーキテクチャーを備えるApple A18 ProなどはARM v9アーキテクチャーに切り替えられる見通しのため、ベンチマーク対決ではApple A18 Proの方が優位に立つと考えられます。
Appleより速いか遅いかはともかく、Androidスマートフォン向けチップセットとしては間違いなく高い性能を持っています。後は価格がどこまで抑えられるかが消費者にとって気になる点です。
未消失的亡灵 | Weibo
Qualcomm ARMv8 | Geekbench 6
コメント
コメント一覧 (1件)
パソコンみたいにハイスペックを求めるごく一部の人、必要ベースの最適解を得る人、安ければいい人で別れてきてますね。
大画面高画質ゲーム性能なら折り畳み高性能スマホが人気になっていくでしょうし、
折りたたまないカメラ性能の高いハイエンド機、基本性能さえしっかりのコスパの高い機種なども。
まぁ大画面ハイスペックがどの程度流行るかは販売戦略次第ですが、ゲーミング折りたたみスマホはあっても良い気もします。