Snapdragon 8 Elite 2は最大5.0 GHzに到達? 供給価格はさらに高騰へ
Qualcommは2025年秋を目途に、現行のSnapdragon 8 Eliteの後継モデルであるSnapdragon 8 Elite Gen 2を発表し、同年末以降に発売されるスマートフォンに搭載されると見られています。しかし、Snapdragon 8 Elite Gen 2の性能や元々非常に高かった供給価格がさらに高騰することが明らかになりました。
Snapdragon 8 Elite Gen 2の性能について、リーカーの数码闲聊站氏によると、現行のSnapdragon 8 Eliteに対して動作クロックの向上などを含め、20%以上の性能向上を目標に開発が進められているとのことです。現行チップセットでは動作クロックは最大4.47 GHzで動作し、性能はAnTuTuベンチマークで約300万ポイントを獲得しています。
しかし、仮に20%の性能向上が実現すれば、AnTuTuベンチマークでは約360万ポイント近くを記録することになります。ただし、同時に動作クロックも向上し、5.0 GHzに迫るか、超えるような設定になる可能性があり、ピーク時の消費電力と発熱はさらに増加すると考えられます。
非常に高性能なSnapdragon 8 Elite Gen 2ですが、製造に関しては、TSMCの最新3nmプロセスであるN3Pでの製造に加え、サムスンの2nm系プロセスであるSF2でも製造するデュアルソーシングが検討されていました。
しかし、最近のリーク情報によると、サムスンのSF2プロセスは不採用となり、TSMCのN3Pプロセスで全面的に製造される方針が明らかになっています。これにより、製造コストの低減がほぼ不可能となり、Qualcommは既にスマートフォンメーカー各社に対してSnapdragon 8 Elite Gen 2の大幅な値上げを予告し、供給価格についての交渉を開始しているようです。
具体的な供給価格は不明ですが、現行のSnapdragon 8 Eliteは約190ドルで供給されていると言われており、これは先代のSnapdragon 8 Gen 3から約20%の値上げとなっています。仮に今回も20%の値上げが実施されれば、チップセット単体で約230ドルとなります。また、チップセットの高性能化に伴いメモリー周りの強化も必要となるため、スマートフォンメーカーはチップセットやメモリーなど主要コンポーネントの大幅なコスト高騰を販売価格に転嫁する必要に迫られると考えられます。
そのため、2025年末から2026年に販売されるハイエンドスマートフォンに関しては、現行モデルよりさらなる値上がりが予想されると言えそうです。
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