サムスン Galaxy S25 Ultraは4.47 GHzで動作するSnapdragon 8 Eliteを搭載
Qualcommでは、フラッグシップスマートフォン向けチップセットとしてSnapdragon 8 Elite (旧 Snapdragon 8 Gen 4)を2024年10月に発表し、様々なスマートフォンにこれらのチップセットが搭載されると見られていますが、このSnapdragon 8 Eliteのうち、サムスンのGalaxy S25 Ultraに供給されるモデルは、性能を若干引き上げた専用モデルになる可能性があります。この専用モデルで計測されたGeekbench 6ベンチマーク結果が登場し、驚異的なスコアと動作クロックが明らかになりました。
Snapdragon 8 Eliteは、すでにGeekbench 6ベンチマークが登場しており、iPhone 16 Pro搭載のApple A18 Proを大きく上回るスコアが記録されています。このベンチマーク時に記録されていた動作クロックは、P-Coreが4.32 GHz、E-Coreが3.53 GHzでしたが、今回Galaxy S25 Ultraに搭載されたSnapdragon 8 Eliteは、P-Coreが4.47 GHzで動作していることが明らかになっています。
ただし、スコアは4.32 GHz動作のシングルコア3236ポイント、マルチコア10049ポイントを下回っているため、バックグラウンドのソフトウェア挙動やスマートフォン自体の最適化不足などにより、性能が低く出ている可能性があります。しかし、今後最適化が進めば、Geekbench 6ベンチマークで10,500ポイントに迫るような驚異的なスコアを記録することができるかもしれません。
一方で、動作クロックの大幅向上に伴い、消費電力や発熱の増大が懸念事項として挙げられるため、今回の動作クロックは、試作品でパフォーマンスとバッテリー持続時間との最適化を行うためのテストである可能性があります。実際にGalaxy S25 Ultraが発売される際には、動作クロックが今回の4.47 GHzから下げられる可能性もあるため、注意が必要だと言えます。
samsung SM-S938B | Geekbench 6