Snapdragon 8 Eliteの後継は「Snapdragon 8 Elite Gen 5」で確定
Qualcommは2025年9月に同社の新製品発表会である「Snapdragon Summit」を開催予定で、この中で同社の次世代フラッグシップチップセットであるSnapdragon 8 Eliteシリーズが正式発表されると見られていますが、Qualcommが今年投入するSnapdragon 8 Eliteは「Snapdragon 8 Elite Gen 5」として命名されることを公式ブログで明らかにしました。
唐突な5世代目の理由は「新命名規則から5世代目」だから?
世代をスキップしたように見えるかもしれませんが、その理由はもっとシンプルで、かつ力強いものです。Snapdragon 8 Elite Gen 5は、私たちが新たな1桁の世代名とデザイン体系を導入して以来、プレミアム製品である8シリーズの第5世代目にあたります。この『Gen 5』という名称を採用することで、私たちはそのリーダーとしての地位を確固たるものにし、消費者の皆様が製品ロードマップをより簡単に理解できるようにしているのです。
OnQblog -日本語訳
Qualcommの公式ブログであるOnQblogでは「Snapdragon 8 Elite Gen 5:名前と性能と理由」と言うタイトルで同社が2024年に投入したSnapdragon 8 Eliteの後継モデルが「Snapdragon 8 Elite Gen 5」と名付けられることを一足早く明らかにしています。また、今回Snapdragon 8 Eliteから急にGen 5が付いた理由についても明らかにしています。
Qualcommによると、唐突にGen 5が付いた理由は簡単に言うと「Snapdragon 8 Elite Gen 5はSnapdragon 8シリーズの第5世代目にあたるから」とのことで、さらに消費者向けに世代をわかりやすくする意図もあるとも明らかにしています。
Snapdragon 8 Elite Gen 4は「不吉な数字」だから避けた?
Qualcommの説明が正しければ、本来Snapdragon 8 EliteはSnapdragon 8 Elite Gen 4と名付けられるべきだったと言う話になり、昨年登場した「Snapdragon 8 Elite」を唐突に「第4世代」と位置づけるのは、やや無理のある論理展開と言わざるを得ません。
しかし、Qualcommが無理やりGen 4を飛ばした背景としては、主力市場である中国で死を連想されるなどで不吉とされている「4」と言う数字を避けるためのマーケティング的な判断と考えられており、「不吉だから4を避けました」と公式発表をするわけにはいかないことからこのようなやや無理やりで後付け間満載な公式発表に至ったものと考えられています。
ただ、Qualcommが「4」を完全に避けているかと言うとそうでもなく、同社の製品ラインアップにはSnapdragon 4 Gen 2などが存在し、中国で販売されているRedmi Note 12Rなどにも採用されているため、Gen 4を飛ばした背景が不吉だからと言うだけに留まらず、単純にラインアップ整理が必要と言う判断もあったのかもしれません。
なお、Snapdragon 8 Elite Gen 5は2025年9月23日から開催されるSnapdragon Summitで正式発表され、そのスペックや性能などが明らかになる予定でApple A19 Proを性能面で超えられるのかなど注目を集めそうです。
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