SeagateもHDDの値上げを各社へ通知、1年以内に再値上げの可能性あり。原因はインフレと堅調なAI向け需要
HDDやSSDなどの記憶媒体についてはHDD業界2位のWestern Digitalが2024年4月中頃から代理店などに対してインフレやサプライチェーンの混乱そして、需要増に伴う供給不足を理由に最大10%の値上げを通知しました。しかし、このインフレは各社に影響を及ぼしているようで、HDD業界シェア1位のSeagateも各社代理店やパートナー企業に対して4月18日付でHDD製品の値上げを通知していたことが明らかになりました。
Seagateが4月18日付で発行したレターでは世界的なインフレや台湾での地震によるサプライチェーンの混乱、そして需要の高さを背景に即時値上げを行うとのことです。この値上げについて詳細は明らかにされていませんが、Western Digitalは最大10%の値上げを通知していることから、これに近い値上げが行われると予想されています。
HDDについてはデータセンター向けの需要も堅調なのですが、AI開発においても重要な役割を果たすようになってきているなど需要が伸びる可能性があります。そのため、Seagateは今回の値上げに加えて、四半期以内に追加の値上げが行われる可能性も警告しています。
ちなみに、Seagateで人気のBarraCudaの8TBモデルは価格が右肩上がりで推移していますが、既存の在庫が切れるタイミングでさらなる値上げが見込まれるため、8TBモデルも2万円近い価格で販売されることになりそうです。
HDDについては2020年から2021年頃までは価格が大きく下落し、HDDでマイニングをするChiaコインが流行った2022年でも8TBモデルが1.3万円ぐらいで購入できていました。しかし、2024年に入ると円安の影響もあると思いますが、価格は右肩上がりで8TBモデルはメーカー問わず1.7万円ぐらいが相場となっています。この調子で円安と各社の値上げが続けば2万円を超える可能性も見えてきているため、直近でHDDの増設などを考えている人はゴールデンウイークなどセールが行われやすいタイミングでHDDを買っておいても良いかもしれません。
[News] AI Boosts Demand for High-Capacity HDDs, as Seagate Expected to Follow with Price Increases | Trendforce
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