Resizable-Barを古いIntel CPUで有効化する方法が見つかる。Sandy Bridgeもまだまだ現役に?
Resizable Bar、またはAMDが呼ぶSmart Access Memoryは、AMDが2020年にRyzen 5000シリーズCPUとRX 6000シリーズGPUを導入した際に広く知られるようになりました。これに似た機能はIntel製CPUにも導入はされていますが、Intel、AMDとマザーボードメーカーは2020年以前のシステムではこのパフォーマンス向上機能を提供しておらず、性能的にまだまだ使えるCPUを見捨てる結果になっています。
しかし、GitHub上でこのResizable Barを古いIntel CPUに対応させる方法をxCuri0氏が発見し、改造するMODをリリースしました。
この改造は、古いマザーボードのUEFIファームウェアを変更し、Resizable Barの互換性を追加します。
これは、UEFI内のPciHostBridgeResourceAllocationProtocol関数内にあるPreprocessControllerがResizable-Barに対応しているが確認し、対応していれば有効化するというものになっています。
実はこのResizable Barは技術的にはPCIe Gen 2.0が登場したときから存在していましたが、AMDが2020年にSmart Access Memoryと言う形でリリースするまでは注目されていませんでした。そのため、この改造によりマザーボード側が対応していれば2011年に登場したSandy Bridge時代のシステムまでResizable-Barを有効化して動作させることが可能になるとのことです。
ちなみに、Resizable Barについては256MBを超える大きなデータもPCIeバス上で転送を可能にする技術で、有効化することでスループットを向上させ結果的にグラフィックスパフォーマンスを向上させることができます。
実際に、一部のRadeonやIntel GPUではResizable Barの有効化で5~24%のパフォーマンス向上が得られるケースもあり、最近のグラフィックカードでは必ず必要な機能とも言えます。
ただ、今回のこの改造はUEFIファームウェアを触るということで通常のドライバー更新に比べるとリスクがありますのでそのあたりは注意した方が良いです。
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