サムスン Galaxy S25シリーズはMediaTekチップセットを搭載へ。Snapdragon 8 Gen 4が高すぎるため
サムスンの次世代フラッグシップスマートフォンのGalaxy S25シリーズでは2025年初めの投入を目指してチップセットには自社開発のExynos 2500に加え、一部地域とモデルではQualcommのSnapdragon 8 Gen 4を搭載する計画で進められていたと言われています。しかし、自社開発のExynos 2500についてはコストが安いものの、歩留まりが極めて悪く現状はGalaxy S25シリーズに搭載できるほどの供給ができないという噂が出る一方で、すべてのモデルにSnapdragon 8 Gen 4を搭載する場合、供給コストが非常に高いためスマートフォン事業の収益を大幅に悪化させると言われています。
そのため、サムスンでは代替案としてMediaTek製チップセットをGalaxy S25シリーズに搭載する事を本格的に検討し始めている様です。
韓国のFinancial Newsによると、サムスンのExynos 2500についてはここ最近の歩留まりは40%に向上しているものの、依然としてスマートフォンへの搭載が可能になるには60%以上の歩留まりが必要で、現時点ではGalaxy S25シリーズ発売までにこの水準への到達は間に合わない可能性があるようです。一方で、Snapdragon 8 Gen 4を搭載する場合、非常にコストが嵩むためサムスンではチップセット価格が安く、Qualcomm製と同等の性能が期待できるMediaTek製チップセットの採用を検討し始めているとのことです。
仮にGalaxy S25シリーズにMediaTek製チップセットが搭載される場合はDimensity 9400になると見られており、このチップセットはSnapdragon 8 Gen 4と同じくTSMC 3nmプロセスで製造され、CPUアーキテクチャーもCortex-X5 BlackHawkと呼ばれる最新鋭のものが搭載されるなど性能面では非常に高くなると見られています。
さらにMediaTekではサムスン向けチップセット供給に前向きな姿勢を示しており、過去にはサムスン向けにチップセットを低価格で提供する特別な値引きを提示したと言われており、最近ではサムスンのハイエンドタブレットであるGalaxy Tab S10+にMediaTekのDimensity 9300+が搭載されている事が明らかになるなどMediaTekとサムスンの結びつきが強くなってきていると言えそうです。
サムスンでは長年、ハイエンドスマートフォンには自社開発のExynosかQualcommのSnapdragon 8シリーズを採用していましたが、Snapdragon 8 Gen 4のコストがあまりにも高くなっていることから、MediaTek製チップセット採用を考え始めたものと考えられます。また、サムスンではSnapdragon 8を採用する理由としてはパフォーマンスのほかに、自社ファウンドリーを使ってもらえるための関係作りと言う理由もあると言われているため、もしかしたらMediaTekと関係を強めて将来的にはサムスンファウンドリーを使ってもらう事も画策しているのかもしれません。ただ、この辺りはファウンドリーの歩留まり次第ですのでまずはExynos 2500を生産できるだけの歩留まりを実現してほしいところです。
갤럭시S25, 결국 엑시노스 2500 쓰나.. “수율 40% 이상” [1일IT템] | 파이낸셜뉴스
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