サムスン Exynos 2600の3DMarkスコアが登場。AMD RDNA 3採用でポテンシャルは高め
サムスンは2026年に発売されるGalaxy S26への搭載を目指して次世代チップセットのExynos 2600を開発しており、既にGeekbenchでCPU側のベンチマークが登場するなど開発は順調に進んでいるようです。そんなExynos 2600ですが、新たに内蔵GPU性能を計測する3DMark Steel Nomadのベンチマークスコアが登場したのですが、現時点で最高のグラフィックス性能を持つスマートフォン向けチップセットのSnapdragon 8 Eliteを超えるようなスコアを記録していることが明らかになりました。
中国のWeiboにリークされた情報によるとExynos 2600の3DMark Steel Nomad Lightのスコアは3135ポイントを記録しているとのことです。
チップセット | 3DMark Steel Nomad Light スコア |
---|---|
Exynos 2600 | 3135 |
Snapdragon 8 Elite | 2653 |
このスコアは、Snapdragon 8 Elite搭載スマートフォンの最高スコアである2653ポイントを約18%上回るものです。開発の初期段階でこの数値を記録していることから、Exynos 2600はグラフィックス性能において非常に高いポテンシャルを秘めていることがうかがえます。
サムスンは、自社チップセットの内蔵GPU「Xclipse」にAMDのRDNAアーキテクチャーを採用するライセンス契約を結んでおり、この契約は2023年に延長されています。そのため、Exynos 2600に搭載されるとみられる「Xclipse 960」も、RDNAベースのGPUアーキテクチャーを採用していると考えられます。
現行のExynos 2500がRDNA 3ベースのアーキテクチャーを採用していること、またAMDがモバイル向けにRDNA 4をまだ提供していないことから、Exynos 2600のGPUもRDNA 3系統になるとの見方が有力です。ただし、マイナーチェンジが施された「RDNA 3.5」のような新しいアーキテクチャーを採用している可能性が高いと言えそうです。
ベンチマークはテストボードで計測。ただしポテンシャルは高め
ただし注意点として、今回のベンチマークは冷却性能に優れるテストボードで計測されたものと言われています。そのため、実際に冷却性能が限られるスマートフォン筐体に搭載された際、同様のスコアを維持できるかは、今後のサムスンの最適化次第と言えるでしょう。
とはいえ、テストボードでの計測であることを差し引いても、Exynos 2600のグラフィックス性能が非常に高いことは間違いありません。2025年秋に登場する競合の「Snapdragon 8 Elite Gen 2」に対して、CPU性能では及ばないと見られていますが、GPU性能では同等レベルに迫れる可能性を秘めています。果たしてこのチップが無事「Galaxy S26」シリーズに搭載されるのか、あるいは採用が見送られることになるのか、今後の動向が注目されます。
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