サムスンの3nmは顧客獲得に失敗。次世代Exynos向けに2nm開発に焦点

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サムスン3nmは顧客獲得に失敗。次世代Exynosなどに向けて2nm開発に焦点

ソース:2나노가 TSMC 추월 승부처…삼성 ‘AI칩’으로 반전 노린다 | 서울경제 (sedaily.com)

サムスンではTSMCに対抗するためにFinFETの次世代ゲート構造であるGAAプロセスを持ちいた3nmプロセスの量産化に向けて研究開発を進めていましたが、どうやら歩留まりの低さなどから顧客獲得に苦戦しているようです。

サムスンの3nmについては歩留まりは一時期は65%程度と言われていましたが、実際には60%程度と初期のTSMC 3nmほどの低さでQualcommやMediaTekなど大口顧客の関心を引くには70%以上の歩留まりが要求されていたようです。しかし、実情は60%程度となっており、結果的に大口顧客からの関心を得ることはできず、顧客獲得にはTSMCに敗れ実質的に失敗と言う状態になっているとのことです。

そのため、サムスンでは3nmの次の世代である2nmの開発に軸を移しつつあるようで、Qualcommから2nmのサンプルを要求された後に、サムスン自社で開発する次世代Exynos SoCのプロトタイプがこの2nmプロセスでの製造テストが開始され始めているとのことです。

この次世代Exynosは2026年ごろに投入が予定されているExynos 2600になるとみられていますが、まだまだ先の製品と言う事でこのExynosの仕様に関する情報はまだ出ていません。ただ、サムスンのGalaxyシリーズでは2026年以降もSnapdragon 8などがハイエンド向けに搭載されるものの、自社開発のExynosが一部端末には搭載されると言う事は確実です。

サムスンの2nmについてはTSMCに対してGAA構造を早くから実用化していたこともあり、技術やノウハウ的にはTSMCより優位に立てている可能性があります。実際にサムスンの2nmプロセスは日本で機械学習用半導体を扱うPreferred Networks(PFN)から注文を獲得したと言われており、歩留まりや技術、価格面でTSMC並みに優れている可能性がありそうです。

ただ、TSMCに関してはAppleから2nmの受注獲得が確実視されていることもあり、製造キャパシティーではサムスンより優位に立てることは確実であるため、AMDやIntel、NVIDIAなど大口顧客を獲得できるかはまだわかりません。

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