Ryzen Z2は合計3モデル構成に。最上位版はRDNA3.5を16コア搭載し、RDNA3やRDNA2搭載モデルも存在
AMDは2023年にノートPC向けに投入されたZen 4とRDNA3を組み合わせたPhoenix Point APUをハンドヘルド型ゲーム機への搭載を念頭に、消費電力を引き下げたRyzen Z1シリーズを投入し、Ryzen Z1 ExtremeとRyzen Z1の2モデル構成でASUS ROG AllyやLenovo Legion Goなどに搭載されていました。
そんなRyzen Zシリーズですが、2024年7月に投入されたZen 5とRDNA3.5を組み合わせたStrix Point APUをベースにしたRyzen Z2シリーズが近々投入予定です。ハンドヘルド型ゲーム機の市場が拡大していることから、AMDではRyzen Z2シリーズのラインアップを現行の2モデルから3モデルに拡大することが明らかになり、各モデルのGPU仕様の概要も明らかになりました。
金猪升级包氏によると、Ryzen Z2シリーズは合計3モデル投入予定で、以下のモデル構成になるようです。
APUモデル名 | GPUアーキテクチャ | Compute Unit数 |
---|---|---|
Ryzen Z2 Extreme | RDNA3.5 | 16コア |
Ryzen Z2 | RDNA3 | 12コア |
Ryzen Z2G | RDNA2 | 12コア |
Ryzen Z2 Extremeは現行のRyzen Z1 ExtremeのCPUコア数12コアから16コアに増えているほか、GPUアーキテクチャもRDNA3からRDNA3.5へ刷新されているため、ゲームによりますが20~50%程度の大幅なゲーミング性能向上が期待されています。また、消費電力に関してもAMDはRyzen Z2ではさらに下げると明言しているため、現行のRyzen Z1 Extremeより消費電力が低く、バッテリー持続時間などは向上すると考えられています。
Ryzen Z2に関しては先代のRyzen Z1とGPUアーキテクチャは同じですが、CPUコア数が4コアから12コアに増えているため、Ryzen Z1 Extreme並みの性能を発揮すると考えられます。
最廉価モデルのRyzen Z2GはSteam Deckに搭載されている同じRDNA2 GPUを搭載していますが、CPUコア数は8コアから12コアに増えているため、グラフィックス性能は僅かに向上していると考えられます。
CPUに関しては、すべてのモデルでZen 5アーキテクチャのCPUを搭載すると考えられ、少なくともZ2 Extremeは3P+5Eの8コア構成になることが明らかにされていますが、他のRyzen Z2およびZ2Gのコア構成などは現時点では明らかにされていません。
なお、このRyzen Z2シリーズはCES 2025でRyzen AI Max 300シリーズと共に発表される可能性が高く、同時にROG AllyやLegion Goの後継モデルなども発表される可能性があります。
金猪升级包 | Bilibili
コメント