Zen 5搭載 Ryzen Threadripper 9000の荷物目録が出現。コア数は最大96コアに据え置きに
AMDはすでにZen 5アーキテクチャーを搭載したコンシューマー向けのRyzenを投入していますが、同じアーキテクチャーをデータセンター向けCPUのEPYCシリーズやHEDT向けのThreadripperシリーズにも展開する計画です。今回、そのHEDT向けCPUにあたるRyzen Threadripper 9000シリーズとみられる製品の荷物目録が発見され、コア数や対応ソケットなどの一部仕様が明らかになりました。
Ryzen Threadripper 9000シリーズは「Shimada Peak」というコードネームが付けられており、荷物目録によると12基のCCDと1基のI/Oダイを搭載し、合計コア数は96コアであることが確認されています。
Zen 5を採用したEPYC Turinでは最大128コアが搭載される予定ですが、Ryzen Threadripper 9000シリーズでは、先代のRyzen Threadripper 7000シリーズから導入されたTRX50およびWRX90ソケットを引き続き採用するため、CCDは12個までしか搭載できません。そのため、今回のRyzen Threadripper 9000シリーズでは、コア数が最大96コアのまま据え置きになると考えられます。
これにより、96コアを搭載するRyzen Threadripper 9000は、現行の最上位モデルであるRyzen Threadripper PRO 7995WXと類似した仕様になる見込みです。具体的には、96コア192スレッド、L2キャッシュは合計96MB、L3キャッシュは384MBとなり、TDPもソケットが変更されないことから最大350Wになると予想されます。
AMDはRyzen Threadripper 9000シリーズの具体的な投入時期を明言していませんが、10月10日に予定されているZen 5 EPYCやInstinct MI 350Xなどのエンタープライズ向け製品発表イベントで、ワークステーションおよびHEDT向け製品として正式に発表されることが期待されています。
AMDでは一時期、IntelがHEDT向けCPUを投入しないなどライバル不在の状況が続いていたため、Ryzen Threadripperシリーズの製品更新にはあまり積極的ではありませんでした。実際に、EPYC登場から1年以上の期間を空けるなど、更新が遅れることもありました。しかし、Intelが2023年にHEDT向けのSapphire Rapidsを投入し、さらに今後Granite Rapids系も投入する計画があるため、AMDも危機感を抱いたのか、Ryzen Threadripper 9000シリーズは想定よりも早い時期に投入されるかもしれません。
特に発表が有力視されているのが、10月10日に開催されるエンタープライズ向け製品の発表会です。仮にこの場で発表されなかったとしても、既に試作CPUが出回り始めていることを考慮すると、2025年の早い段階でRyzen Threadripper 9000シリーズの発売が行われる可能性が高いと言えます。
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