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Ryzen 7 9800X3DとRyzen 9 9950X3Dが大幅値上がり。発売当初の価格に接近

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Ryzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dが大幅値上がり、発売当初の価格に近付く

2024年末から2025年3月にかけて発売されたAMDの3D V-Cache搭載CPU「Ryzen 7 9800X3D」と「Ryzen 9 9950X3D」。それぞれ86,800円と132,800円で発売された後、徐々に値下がりが進み、2025年7月頃には9800X3Dが約80,000円、9950X3Dが約120,000円と、それぞれ1万円以上安い価格で販売されていました。

しかし、これらの人気CPUの価格が、ここに来て唐突に発売当初に近い水準へと戻り始めています。

最新の価格動向(2025年8月7日時点)

  • Ryzen 7 9800X3D: 84,800円
  • Ryzen 9 9950X3D: 128,000円

正規代理店品を取り扱う国内の主要なPCパーツ販売店では、上記のような価格で販売されています。この価格は7月末までの最安値と比較して、9800X3Dで約5,000円、9950X3Dでは約9,000円もの値上がりとなり、発売当初の価格に迫る勢いです。

値上がりの背景は在庫調整と新モデルへの布石か?

Ryzen 7 9800X3Dが発売された当初は供給不足により入手がかなり困難な状況が続いていました。そのため、2025年1月には86,800円から93,800円にまで値上げが行われていました。

ただ、AMDはRyzen 7 9800X3Dなど3D V-Cache搭載モデルの需要の高さに対応するために増産を決定し、その効果が出始めたと見られる2025年5月以降は値下げが続き、最終的には在庫がかなり積みあがったのか冒頭の通りRyzen 7 9800X3Dは約8万円、Ryzen 9 9950X3Dは約12万円で販売されていました。

ただ、AMDや代理店側も在庫を積み上げても値下げ圧力になることから供給を減らし、在庫量の適正化がし発売当初に近い価格で販売するようになったと推察されます。

AMDが3D V-Cacheを2個載せしたRyzen 9000X3Dを計画中。192MBのL3キャッシュ搭載

しかし、在庫量の調整に加えて、今回の値上げが新製品登場の予兆である可能性も無視できません。 最近のリークで噂されているように、2つのCCD(CPUダイ)の両方に3D V-Cacheを搭載した、Ryzen 9 9950X3Dの“完全版”とも言えるCPUが近いうちに発売されると言われています。さらに、Ryzen 7 9800X3Dの廉価版にあたるモデルの準備も進められている模様です。

AMDがこれらの新型CPUの投入に備え、現行のRyzen 7 9800X3DやRyzen 9 9950X3Dの生産・出荷を意図的に絞っている可能性は十分に考えられます。その結果として市場在庫が減少し、今回の価格上昇に繋がっているのかもしれません。

いずれにせよ、もうすぐお盆休みを迎えるにあたり、この期間にPCの新規購入やアップグレードを計画している方も多いでしょう。しかし、Ryzen 9000X3Dシリーズに関しては、直近の最安値からかなり価格が上がっていることを覚悟しておく必要がありそうです。(性能重視なら3D V-Cacheを2個載せしたRyzenまで待ってもいいかも・・・)

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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